昔々 あるところに
一本の輪ゴムに救われた少女がいた
それは わたし
小学五年生の時だ
廊下を歩いているときに
パンツのゴムがプツンと切れた
よりによってパンツのゴム
絶体絶命の気分に陥った
いまから 52年前 当時の小学生のスカートは短かった
わたしは とにかくパンツを落とすまいと
瞬時にスカートの上からパンツの端をギュッと掴んだ
今の私からは想像できない反射神経の良さだ
だが 学校にいる間 ずっと掴んでるわけにはいかない
誰かに なんでそげなとこ握っとうと？って必ず指摘される
いまなら保健室に行けばいいって思いつくが
当時は こんなこと 誰かに知られたら恥ずかしい
すぐに パンツのゴム切れ太郎 いや女子だから切れ子か？
まぁそんなあだ名が 即座につけられてしまう
さりげなく ポケットに手を突っ込んだら
なんと一本の輪ゴムが❣️
すぐに閃いた💡
この輪ゴムで パンツの端を手繰り寄せて
縛ればいい
まさに救世主
ただの輪ゴムが神々しく見えた瞬間だ❣️
急いでトイレに入って ぎゅっとパンツの端をつまんで 輪ゴムでぐるぐる巻きにして止めた
パンツは崖っぷちにぶら下がる人のように
ギリギリの状態で腰に踏みとどまった
とりあえず大成功❣️
この日は 輪ゴムがパチンと切れないようにそろりそろりと慎重に行動をした
ゴムが切れたら ジ エンド だ
パンツはストンと落ちてしまう
たちまち笑い物だ
パンツのゴム切れ子と呼ばれないために
なんとか放課後まで持ちこたえた
わたしは なんてついてるんだろう❗️
どうして輪ゴムが一個だけポケットに入っていたかは 覚えてはいないけど たった一個の輪ゴムに救われたのだ
この小学校五年生時代は 転校してきて
まったく学校の雰囲気になじめず 根暗な毎日を過ごしていた
意地悪な人もいた
まさに暗黒期だ
ともだちはできたが 無理に合わせているから
あそんでいても全然つまらなくて
この学校でさらに六年生を過ごすのはきついなぁ😓と毎日落ち込んでいた
通知表にも 笑顔がない とひとことだけ書かれていた
転校前の学校では 四年生の通知表には
人気があります
と書かれて嬉しかった
転校したら自分らしさをまったく発揮できない学校で 大好きだったかけっこは遅くなるし
クラス代表で選ばれていた絵や作文が苦手になり思うように書けなくなった
おまけに 母が入院するし なんだか切ない五年生だった
だがわたしは ついていた❣️
めちゃんこついていた❣️
私が住んでいた団地のすぐ近くに 急ピッチで小学校が建設されたのだ🤩
転校先の小学校の生徒数が増えすぎて 主に団地のこどもだけ その急ピッチで建った学校に移ることになったのだ
光が見えてきた❗️
三学期には やっと気が合う友だちができて
毎日 一緒に歌いながら帰った
三学期の通知表には 笑顔が増えたと書かれた
六年生から 移ったその新しい小学校は
以前通っていた学校と雰囲気がよく似ていて
わたしは 息を吹き返したゾンビのように
いや魚のように自由にはつらつと小学校生活を満喫できたのだった
わたしは 生まれてから 困難もたくさんたくさん経験したけど ありがたいことに運の良さで 乗り越えながら
おかげ様で 無事に63歳になった
今年は 初っ端に 歯茎の手術
毎年秋に 歯茎の膿が溜まりそのたびに切開していた しかも麻酔無しで
だからその病巣を取り除く手術をした
手術当日先生から 心の準備はできましたか❓と
聞かれた
と 怖さを押し殺して 健気な雰囲気を醸し出して 小声で答えた
だが実際はこうだ
恐怖で顎が引けて二重顎がバナナマンになった
3月に長女が二人目を出産した
と同時に 長女の旦那さんが移動になり
毎月 二週間ほどの出張がある部署になった
そのたびに 毎月毎月 娘が神奈川から 子どもを2人連れて帰ってきてしばらく滞在する
そのときは狭い家に ちび子親子含めて
７人になる わたしは マグロのように動き回る
七月は 北九州の義母が乳がんの手術をしたので
旦那のトム（出川みたいだが自称トムクルーズ）と 車で往復の地獄のような行脚で帰省
行きは十八時間 帰りは二十四時間 もちろん休憩もした わたしは免許がないからトムが1人で運転。 トムは終始ご機嫌を貫いた
夜中走る時 いろんなトラックがたくさん走っていた
このおかげで いろんな物が いながらにして買えるんよねぇー❣️と感謝の気持ちでいっぱいに
北九州では ワクワクするくらいに あちこちに汚れが溜まっていたから 毎日 汗をかきかき磨きまくった
ここでもマグロのように動いたが
義母が きれいになって行く様を見て 喜んでくれたから マグロも気持ちよく泳げた
義母は 家に入った泥棒に説教するくらい気丈だし
昨年はトラックにぶつかったが大丈夫だったから
今回の乳がんもきっと大丈夫だろう❣️
その間 こちらで留守番していたちびこは 足を怪我したり熱中症になったり 大変だったようだったが
無事だったから 良かった
北九州から帰ったら次はちび子と神戸のばあさんへ面会の旅
これは 忘備録としてまたブログに書きたい
今年の夏は ジェットコースターのような日々だったが 本当のジェットコースターにも8回乗ったぞい。
7月に ちび子を 現地に着くまで内緒のミステリーツアーを1人で企画した
最初は健康ランド そのあと
後楽園に連れて行った
そこのジェットコースターを皮切りに 今年の夏は 三つの遊園地に行って 8回ジェットコースターに乗った
63歳 みんなのために
この夏はよくがんばった
またくわしく書き残したい
長女が出産する４日前に 歯医者から出てきたときに見た彩雲
わたしは 観音様に見えた
手に見える
キツネ
これは足に見えた
円盤🛸のような不思議な雲
般若のような顔に見えた
空に矢印
煙突の煙 わたしは骸骨 トムはパンダ🐼に見えたらしい
浜田の標識を通るとき 車から 浜田省吾の曲が流れた🎵
先日は 車で 浜田省吾のmoneyが 流れていて
🎵純白のメルセデス🎵の歌詞と同時に 純白のメルセデスとすれ違った
日々いろんなシンクロがちょいちょいあるから楽しい
あと三時間後に 旦那さんが出張のため
長女親子が３人でやってくる
ジェットコースターのような日々がまたしばらく続く
これも顔に見える
指をくわえてる横顔に見える