今回の介護帰省の 目玉は 車椅子
通りすがりのひとが
お読みいただいている少数の方
チビ子は この車椅子を ばあさんより とても楽しみにしていた
チビ子曰く
車椅子が あったら おばあちゃんを スーパーに つれていけるでしょ?
おばあちゃんは いつも かってきてもらうばっかりだから たまには じぶんで えらびたいっておもうよ。
おばあちゃんには 千円わたして それですきなもの えらんでもらうってのは どぉ?
そのおかねを いれるふくろを チビ子がつくる! そして スーパーまでのちずを かくの
してもらうばっかりだと おばあちゃんも
いやだろうから かいものしたものを
おばあちゃんのひざに のせて もってもらうことにしたらいいよね!
7才の脳みそフル回転のアイディア
車椅子も ケアマネージャーから 幸いに無料で お借りすることができて ラッキーでありがたい
あとは ダイゴ風に言えば
ばあさんのTKT
体調 機嫌 天気
この3つの タイミングさえあえば いつでも GOGO LETS GO LETS GO carchairだ
チビ子は あともう一つ
ばあさんに きれいなきれいな夕焼けを 見せてあげたい らしい
そういえば ばあさん まずひとりで
外出できないし 病院は 午前中ばかりだったから 夕焼けも 数年拝めていない
家の窓からは 夕焼けは 見えない
チビ子は 張り切って 紙に スーパーまでの 地図を描き
それに 小さな袋を作って貼り付けた
その中に 千円を 入れて ばあさんに 渡し
さっきの長いセリフと同じようなことをニコニコしながら ばあさんに語った
このときは ばあさん チビ子の優しさに
いたく喜んでいたが
その直後に 前記事の喧嘩勃発だ
まったく ひ孫の心ひー婆知らずだ
正直 このとき チビ子が ふてくされて
なにさ‼️
もうばーちゃんなんかしらないってなるのではないかと 不安になった
だが そこは まだ単純明快な 7歳だ
なんとか わたしの口車で ばあさんへの
やる気を ムクムクと 取り戻してくれ
ホッとした
チビ子念願の車椅子押し
はじめてにしては 車椅子扱いが 手慣れている
なんと 車椅子は チビ子の背丈と ほぼ同じ〜〜
急な 下り坂ゆえ ちびこは 車椅子を 自分の方へ グッと力一杯引きよせながら チョコチョコ歩き
ばあさん 怖い! を 連発で 軽く車椅子酔い
買い物の帰りに これまた チビ子念願の
ばあさん夕焼け体験を 成就
ばあさん
あまり きれいじゃないねぇ〜〜 と まさかの発言
夕焼け見ながら空気はよまず〜〜
のばあさん
慌てて 横から
えっ〜❗️きれいよ❗️
きれいじゃん ほら‼️ほら‼️‼️
とわたしが 強めに言うと
うん きれいよ きれい きれいねぇーと
ばあさん
空気を やっと よんだようだ
チビ子大満足
ちびこは スーパー内でも たくみに 邪魔にならないように車椅子をさばき
わたしのハラハラは 無駄に終わったほどだ。
チビ子提案の 千円以内で欲しいもの
ばあさんが 必死に 車椅子から手を伸ばして掴んだものは なんと 白菜の漬物と
3パックがひとまとめにされたベーコンだった
子ども用のカゴを チビ子が ばあさんの膝に置いて そこに 白菜とベーコンをイン
数年ぶりのスーパーを ばあさんは 人酔いと車椅子酔いで
ぐったり疲れながらも楽しめたようだった
6年まえに ばあさんは 杖をついて このスーパーに 行きたいと 自ら挑戦したが
志し半ばで あっさり挫折
仕方がないから まだ赤ちゃんだったチビ子を ベビーカーから 出して ばあさんをそれに乗せた
大きめなベビーカーで良かった
赤ちゃんかとおもってチラ見したら しわくちゃな白髪のばあさんが 堂々と座ってるもんだから
ギョッとしてプッと笑っていた
赤ずきんちゃんのオオカミより 迫力ありそうだ
東京へ帰る前日も 疲れてるから行きたくないと ゴネるばあさんに チビ子が
もう チビ子達が あしたで いなくなるんだよ! もう スーパーには いけないんだよ
それでも いいの? と 何回も 説得して
折れたばあさんは しぶしぶ承諾
(実は わたしも娘も行きたくはなかった
車椅子を 二階から 降ろしたり上げたりが
重くて 腰痛膝痛のわたしには つらかったからだ
だから 下ろすときは娘に運ばせた)
買い物の帰りに 満月と火星を 見ることができ
久しぶりに お月さんみた〜〜
火星も見れた〜〜
と ばあさんが すこぶる喜んで チビ子大満足
せっせと車椅子を 押していた
チビ子曰く
生まれ前は おばあちゃんとチビ子は 逆で おばあちゃんから おせわしてもらっていたかも〜 。
そうかもねーって わたしは 返事をしたが
えっ❓ ひょっとして
チビ子は 前世のことを いってる⁉️と思ったが それ以上 深くは 掘り下げなかった
滞在中に チビ子が 神社に行きたがったので そこは
娘達の産土神社でもあるし まぁ いっかぁー と 寄ったら
チビ子が 長い間 手を合わせていたから
何おねがいしたの? と 聞いてみた
みんなのげんきと おばあちゃんの足が歩けたり走れたりできるようにー
と ニコニコしながら 教えてくれた
ただ そこの神社
10年前に
あの世にいった 父 暴れじいさんが
数年 料理人として 働いていた
短気なじいさんが 事もあろうに
神主さんと ケンカして
後ろ足で砂を蹴るように
立つ鳥あとグチャグチャにしてきた場所だった
ってことで
実は わたしは あんまり行きたくないのだ
でも 神様は 別だからな
ばあさん ひ孫から こんなに優しくしてもらえて ありがたいじゃないか
だから 誰も助けてくれないとか 生きていても仕方ないとか 死にたいとか 今まで苦しいことばかりだったとか 恨みつらみばかり 言わないでくれ〜〜
ばあさんが 手も足も動かないっと嘆いていたら
チビ子が そのほかは だいじょうぶなんでしょ? と ばあさんに チクッと言っていた
ばあさんは このガキンチョ 痛いところをついてきたわいといった表情で
うっ…うん と うなずいていた
ばあさんも 楽しい時は たくさんあったはず
わたしの父 暴れじいさんと 波乱万丈な人生が 待っているとは露ほども思っていない希望に満ちた一枚
昔 この写真を見ながら 同じ話を何回も聞かされた
毎回 帰るたびに ばあさんの家の不要物を捨てたり整理したりしている
今回は 懐かしい写真が パラパラ出てきた
介護録 まだ 続きそうだ
お読みいただいている少数の方
感謝です