皆様こんばんは!!
今日は、四月初めての「蔦之助だより」をお送りさせて頂きます!
先ずは、桃ちゃんへの、皆様の多大なるご声援、本当にありがとうございました。
私からも、改めて御礼を申し上げます。
私も、今の桃ちゃんの状態に、一安心しております。
さて!今月は、皆様、ご存知の通り、
名古屋 中日劇場「四月花形歌舞伎」に出演しております。
今月の演目、先ず、昼の部は、『操り三番叟(あやつり さんばそう)』
人形のように踊る「人形振り」が見所です。
踊り方はもちろんですが、あくまでも人形なので、
顔に表情を一切出してはいけない事が難しいそうです。
今回は市川右近さんが、演じてらっしゃり、その後見を男女蔵さんがなさってます。
『雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)』
こちらは、長谷川一夫さんや大川橋蔵さん等、往年のスター達が演じてきた作品を、
猿之助さんの手によって、大胆にアレンジされ、歌舞伎の枠を超えた、
歌舞伎エンターテインメント超大作へと仕上がっております!
両親の仇討ちを胸に誓う、歌舞伎女方 中村雪之丞の壮大なストーリーです。
そして、夜の部は、
『新・八犬伝(しん・はっけんでん)』
曲亭馬琴の名作「南総里見八犬伝(なんそう さとみ はっけんでん)」を元とし、
新たにストーリーを構成した作品で、
愛之助さんが、敵味方 計 四役を早替りで演じられています!
そして大詰の、八犬士の八人による大立廻りは、華やかで大迫力ですよ!
それでは、その大立廻りへ出陣する前の、敵味方入り乱れての記念撮影をご覧下さい!!
・左下: 皆様ご存知、犬田小文吾 役の男女蔵さん
・左上: 先月に引き続き今月もご一緒の、犬塚信乃 役の萬太郎さん
・左列真ん中: 犬村角太郎 役の種之助さん。
先日、お兄様の歌昇さんが、旦那におまじないされてましたね 笑
・萬太郎さんの隣: このブログへは久々のご登場!定正家臣 役の門松さん
・真ん中: 門松さんと同じく、定正家臣 役の私です!
・私の右側: 蔦之助だより2度目ご登場、犬川壮介 役の巳之助さん
・右端: 三津五郎さんの御門弟で、年の近い先輩で誕生日が同じ、烏天狗 役の大和さん
また、今回の公演では、『雪之丞変化』、『新・八犬伝』共に、
早替り(はやがわり)
宙乗り(ちゅうのり)
という、2つ演出効果が最大の見所となっています。
早替りは、一人の役者が複数の役を、あっという間に替わって行くというものです。
ただ、その、演じている複数の役を、同時に舞台へ登場させる場合、
もちろん一役は本人が演じますが、残りは替え玉が必要になってきます。
その替え玉を、歌舞伎では「吹替(ふきかえ)」と言います。
役を吹き替えるという意味です。
洋画の日本語吹き替えも、同じ意味です。
もちろん、「吹替」も、一座している役者が演じていますよ。
その際には、主役の方に似せる化粧や演技が大事となります。
宙乗りは、解りやすく言うとワイヤーアクションです。
しかし、歌舞伎では、理由が無いと飛ぶことはありません。
飛ぶ理由とは、例えば、「忍術」を使える忍者の役や、
「妖術」の使い手の妖怪や幽霊、そして、空を飛ぶ物に乗る、等です。
今月の、猿之助さんと愛之助さんは、どんな理由で空を飛ぶのか?!
それは、是非、ご覧になってのお楽しみです!
また、江戸時代の宙乗りは、縄で行っていたそうです。
現代では、もちろん、安全性がより確実なワイヤーが使われています。
あくまでも、宙に乗る「宙乗り」です!
決して「宙づり」ではありませんよ 笑
それでは皆様!残りの名古屋公演も、名古屋メシのパワーを借り、頑張ります!!
最後まで、どうぞ温かいご声援をよろしくお願い致します!!
あ!!そうそう!
『雪之丞変化』といえば、2008年にNHKで放送された、滝沢秀明さん主演の作品で、
雪之丞の師匠、菊之丞 役を旦那が演じてらっしゃいますよ!!
「将門」の劇中劇があり、滝沢さんの滝夜叉姫に対し、旦那が光圀をなさってます。
私も、現実と同じく、旦那の弟子の役で、ワンカットだけ出演しております。
早朝始発で、撮影に行った事は、今ではホントに良い思い出です。
ご興味のある方は、是非、DVDをご覧ください!
それでは、22時よりのEテレ、間もなく始まりますので、是非ご覧ください!