皆様、こんばんは。
今宵は「蔦之助だより」をお送りさせて頂きます。
いやぁ、ようやく春らしい気温になってきましたね！
私は、季節にはそれぞれの匂いが有ると思っているのですが、
一昨日は、ようやく、春の匂いを感じる事が出来ました。
さて、本日は、「蔦之助だより」初！女性のゲストをお迎えします！
松竹歌舞伎の小道具を一手に取り扱っている、藤浪小道具株式会社の社員、
近藤真理子さん、通称 マリリンさんです！
歌舞伎の小道具とは、どういった物かと申しますと、刀や、履き物、扇子等、
身に付ける物や、手に持つ物は、全て小道具です。
ちなみに、今月、旦那がなさっている「賀の祝（がのいわい）」の、
白太夫（しらたゆう）が使っている小道具は、これらです。
これら全て、藤浪小道具さんの物なのです。
そして、常に劇場の現場で働いている、マリリンのお仕事は、一体どんなものかと申しますと、
先ずは、我々が使う小道具の管理です。
毎日使うものですから、手入れや、破損のチェック等を入念にしなくてはなりません。
また、家の場面では、仏壇や神棚、茶の湯道具等の飾り付けを、短い舞台転換の時間で行います。
早く美しく、尚且つ、我々が使い易い様に飾り付けるのは、正にプロの腕です。
演目によっては、小道具の量も大変多くなります。
ボテを担ぐマリリン、カッコいいですね！
近年、時代の流れもあるのでしょうが、小道具のマリリンの他にも、
衣裳を着付てくれる衣裳さん、かつらを結って被せてくれる床山さん等、
歌舞伎の裏方として、働く女性が増えております。
舞台上へは、男性しか上がる事が出来ない演劇、歌舞伎。
しかし、その日々の幕を開ける為には、こうした沢山の女性のパワーが無くては成り立たないのです。
さてさて、今日は、皆様に大事な告知がございます！
7年前に、尾上松也さんを中心に結成し、毎年欠かさず開催してまいりました、
歌舞伎自主公演「挑む」。
本年度も、開催が決定しました！！
【 挑む ～更なる幕へ勇みし気迫（こころ）～ 】
日程：２０１５年８月８日（土）
会場：神奈川芸術劇場 KAAT（神奈川県横浜市中区山下町281）
公演スケジュール：昼夜各一回公演
お問い合わせ：キョードー横浜045-671-9911(月～土10:00～18:00)
※演目等の詳細は後日発表いたします。
最新情報は「挑む」公式Twitter
@idomukabuki
で、ご確認下さい。
ここで、少しだけ、過去の公演の様子をご覧ください。
第三回公演より
「与話情浮名横櫛 源氏店（よわなさけ うきなの よこぐし げんじだな）」
切られ与三郎 ＝ 尾上松也 丈
お富 ＝ 蔦之助
KENTA AMINAKA
第二回公演より
「二人椀久（ににんわんきゅう）」
椀屋久兵衛 ＝ 澤村國矢 丈
松山太夫 ＝ 蔦之助
KENTA AMINAKA
第五回公演より
「三人吉三巴白浪（さんにんきちさ ともえの しらなみ）」
お坊吉三 ＝ 尾上音一朗 丈
お嬢吉三 ＝ 蔦之助
KENTA AMINAKA
自主公演と申します物は、普段の大歌舞伎と違い、衣裳や、かつらの手配、
事務的な事まで、全て自分達でこなさなくてなりません。
7年前、右も左も分からないまま出航した我々ですが、皆様方のお陰をもちまして、
どうやらこうやら、七つ目の海へとやって来る事が出来ました。
皆様方におかれましては、本年度も、熱い応援を何卒よろしくお願い申し上げます。
さあ、最後に、
前回の、歌舞伎フェイスパックをしている人は誰？？クイズの答えです！！
正解は……
…
中村壱太郎さんでした！！（沖縄料理店より）
……
…
って、皆様、お気づきだったようですね…笑
壱太郎さんは、もはや「蔦之助だより」の準レギュラーと成りつつあります！
と、いうか、準レギュラーという事にしてしまいましょう！笑
それでは、今宵も長々とお付き合い、ありがとうございました。
おやすみなさいませ。