桃太郎  「皆ちゃまー、パパのお誕生日にお祝いのメッセージをありがとうございましたー!」

桜次郎  「たくさんいただいたって、パパとても嬉しそうに読んでいましたよー!」

桃太郎  「74歳二日目のパパはー、今夜は麻雀でーす。」

桜次郎  「74歳になっても、相変わらずで、本当にごめんなさーい。」

桃太郎  「今さらパパが変わったら、逆に心配だけどねー。」

桜次郎  「そうだねー。皆ちゃまも、そう思っていますよねー。」

桃太郎  「今夜も、こっそーり帰って来るんだろうねー。」

桜次郎  「いくらこっそり帰って来てもー、僕たちにはカチャって、聞こえちゃうのにねー。」

桃太郎  「堂々と帰って来ればいいのにねー。」

桜次郎  「自分のお家なのにねー。」

桃太郎  「そう言えば、ママに、あなたはお客様なのー?ってよく聞かれてるよねー。」

桜次郎  「そうじゃないのなら、もう少し家の中で動いたらって、言われてるよー。」

桃太郎  「知ってるー?ママが朝お寝坊して、パパが一人で先に起きてる時ー。」

桜次郎  「知ってるー。お茶一杯入れないで、ただじーっとテレビ観てるよー。」

桃太郎  「ママが慌てて起きてきて、お茶くらい自分で入れるか、私を起こしてって怒ってる。」

桜次郎  「どっちもしないところがパパらしいよねー。」

桃太郎  「でも、考えてみたら、自分がお寝坊したのが悪いのに、ママ逆切れじゃない?」

桜次郎  「そうなんだよー。でもパパは、ゆっくり眠れて良かったねって、笑ってるよ。」

桃太郎  「家事を手伝う事もないけど、ママのやる事に不満を言う事もないんだねー。」

桜次郎  「ママには、四六時中何かしら注意されてるけどねー。」

桃太郎  「そうだねー。例えばー、帰って来たら、手を洗って、うがいをしなさーい。」

桜次郎  「寝る前に、ちゃんと歯を磨きなさーい。」

桃太郎  「おそくまで起きてないで、早く寝なさーい。」

桜次郎  「テレビに夢中になっていないで、早く食べなさーい。」

桃太郎  「楽屋では裸でいないで、ちゃんと何か着なさーい。」

桜次郎  「あー、お塩掛け過ぎなーい!」

桃太郎  「あー、ソース掛け過ぎなーい!」

桜次郎  「あー、バター使い過ぎなーい!」

桃太郎  「ねー、次郎ー、たくさんあって、だんだん眠くなってきちゃったよー。」

桜次郎  「うん、僕もー。なんだか羊さん数えてた感じー。」

桃太郎  「僕、もうダメー。おやすみー。」

桜次郎  「お兄たん、僕もおやすみー。」



桃太郎  「ムニャ、ムニャ…。」



桜次郎  「すーぴー。すーぴー。」