本日は、「錦秋名古屋 顔見世」の初日でございました。
私は昼の部では、「文七元結」の和泉屋清兵衛。
夜の部では、「身替座禅」の奥方 玉ノ井を、勤めさせていただきます。
今夜は権十郎さんと一緒にお食事に行きました。
権十郎さんは、昼の部は「車引」の松王丸で、
夜の部は「身替座禅」の太郎冠者ですので、終わりが一緒でございます。
食事と言いましても、日曜日ですと、ご飯を食べに行くようなお店があまり営業しておりません。
ですから、長年のお付き合いの「カポネ」さんと言うバーで、ご飯を食べさせていただきました。
こちらでつくってくださるビーフストロガノフが、私のお気に入りです。
長年のお付き合いと書きましたが、こちらのお店に初めてお邪魔致しましたのは、
当時の勘九郎さんに連れて来ていただいたのですが、考えてみると、30年近く前でございました。
馴染みのお店が段々と少なくなる中で、ずっと変わらずにご商売を続けてくださっている事は、
東京を離れている身には、ふと帰る場所があるような気持ちになり、とてもありがたいものです。
自分の出演する公演がなければ、一年から二年以上も顔を出す事が出来ないので、
私たち役者などは、決して良いお客ではないのに、
いつでも温かく迎えてくださるお店の方々に、ひと月の間、支えられているように感じます。
こちら名古屋でも、京都でも、大阪でも、博多でも、そう言うお付き合いのお店が続いてくださり、
居心地良く過ごさせていただけます事に、とても感謝しております。
ブログをご覧になってくださり、いつも応援してくださっている皆さまとも、
そのような末長いお付き合いが出来ますようにと、願っております。
今月も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
追伸
孝太郎さんへ
昨日の「蔦之助だより」の蔦之助に、コメントをお寄せくださり、ありがとうございました。
お父上とお母上にも、よろしくお伝えください。