桃太郎  「皆ちゃまー、本日は僕たちが代役でーす。」

桜次郎  「パパは大阪に遊びに行っちゃったんですよー。」

桃太郎  「次郎、まず皆ちゃまにお礼言いなさーい。」

桜次郎  「この間の僕のお誕生日にお祝いのメッセージをいただき、ありがとうございましたー!」

桃太郎  「ママに読んでもらって、次郎とっても喜んでましたー!」

桜次郎  「うん。僕すごーく感激して、パパのいない淋しさも忘れちゃったよー。」

桃太郎  「ところで、パパって、一昨日も蔦兄に代役お願いして、サボり過ぎじゃない?」

桜次郎  「うん。サボり過ぎだよねー。」

桃太郎  「しかもー、蔦兄の代役も、すでにシリーズ化を狙ってるみたーい。」

桜次郎  「ははーん。そう言えば、タイトルがついてたもんねー。」

桃太郎  「きっとー、パパがつけろって言ったんだよー。」

桜次郎  「そっかー、それで僕たちの内緒話しみたいにpart2、part3と続けさせるつもりかー。」

桃太郎  「パパって、意外と策士だねー。」

桜次郎  「策士ってなーに?」

桃太郎  「策略をねるのが上手って事かなー?」

桜次郎  「ふーん、頭がいいって事かな?」

桃太郎  「いや、ちょっと違う‥。パパの頭の中身は遊ぶ事だらけだよー。」

桜次郎  「頭を使ったお仕事の後は、頭を空っぽにしたいからって、必ずパチンコに行くよ。」

桃太郎  「せっかく頭使っても、その都度空っぽにしちゃ意味ないじゃんねー。」

桜次郎  「僕もそう思いまーす。」

桃太郎  「でも、きっとー、そんなパパだからこそ、うまくいく事ってたくさんあるんだよー。」

桜次郎  「えー、どう言う事ー?」

桃太郎  「例えばさー、ママのお小言なんてー、全部覚えてたら、嫌になっちゃうでしょー?」

桜次郎  「そうだねー。それで、もう忘れちゃったのー?って、また怒られてるね。」

桃太郎  「でもさー、ママもパパの言った事をよく忘れてるよねー。」

桜次郎  「うん、あるねー。」

桃太郎  「それで、聞いてなーいって言い張るから、タチ悪くなーい?」

桜次郎  「悪いと思いまーす。」

桃太郎  「あっ、ママ来たぞー!」

桜次郎  「内緒ー。内緒ー。」

桃太郎  「寝たふりー。」

桜次郎  「寝たふりー。」











欣也  「寝たふりー。」



桃太郎  「……パパ、調子にのってない?」

桜次郎  「……うん、ズルいよね?」