桃太郎  「皆ちゃまー、今夜はパパは麻雀でーす。」

桜次郎  「久しぶりだって、ウキウキしてたねー。」

桃太郎  「でも、軽井沢でも三日続けてジャラジャラしてたよねー?」

桜次郎  「あれは家族麻雀で三人だから、やっぱり四人の方が楽しいんじゃない?」

桃太郎  「そっかー。それにしても、パパは元気によく遊ぶよねー。」

桜次郎  「ねー。遊んだ後も、疲れたって絶対言わないところはエラいよねー。」

桃太郎  「エラいかどうかは知らないけどー、僕たちは軽井沢で遊んで疲れちゃったよねー。」

桜次郎  「ママもなんだか疲れてるよー。」

桃太郎  「今回はお天気がイマイチだったから、ちょっと涼し過ぎたしねー。」

桜次郎  「それで、東京に帰って来たら、すごく暑いから、体がびっくりしちゃったかな?」

桃太郎  「僕たちも、暑くてびっくりしちゃったねー。」

桜次郎  「でも、しばらく留守にしちゃって、縄張り荒らされてたから頑張らないとー。」

桃太郎  「うん、お昼間は暑いから、夜に力を合わせて頑張ろぜー!」

桜次郎  「うん、ロケット花火さえパンっしなければ、僕も頑張れるよー!」

桃太郎  「次郎が震えて、途中で抱っこになると、ママ重くてふーふーしてるぞ。」

桜次郎  「僕は怖くて帰りたいのに、お兄たんが帰らないから、抱っこされちゃうんだよー。」

桃太郎  「次郎は暑さに弱いしー、花火や雷が怖いから、夏はちょっと苦手だねー。」

桜次郎  「うん、僕は夏キラーイ。早く終わって欲しーい。」

桃太郎  「でもー、8月はパパがお休みだからずっと一緒だけどー、9月と10月はいないんだよー。」

桜次郎  「京都と名古屋に行くんだよねー。でもさー、パパいなくて困る事ってある?」

桃太郎  「お散歩もご飯もママがいるから大丈夫。うーん、考えてみたら、特になーい。」

桜次郎  「僕もなーい。」

桃太郎  「でも、そんな事パパに言っちゃダメだよー!」

桜次郎  「僕だって、わかってますよー。」

桃太郎  「ママはさー、パパがいないと困るのかな?」

桜次郎  「ここだけの話しー、なんだか楽しみにしてるみたいだよー。」

桃太郎  「えー!ひどーい!」

桜次郎  「パパがいなければ、全部自分の為に使える時間だからってー。」

桃太郎  「普段から特に何もしてあげてないのにねー。」

桜次郎  「お兄たんもそう思ったー?僕もそう思いまーす。」

桃太郎  「あっ、ママ来たー!」

桜次郎  「内緒、内緒ー。」

桃太郎  「寝たふりー!」

桜次郎  「寝たふり、寝たふりー!」