皆様、ご無沙汰をしております。

本日は旦那のご指名により、代役を勤めさせていただきます。

8月は毎年旦那はお休みをいただいております。

ブログを拝読していると、お休みを満喫されているご様子が伝わってまいりますね。

旦那はお休みでも、弟子の私は怒涛の8月を過ごしております。


7/30~8/6   小学生の為の歌舞伎体験教室の講師

8/13~8/15  「挑む」

8/16    挑むメンバーによる神宮外苑花火大会、野外舞台

8/21   四世中村雀右衛門、追善舞踊会の後見

8/23~8/25   市川染五郎、藤間勘十郎、尾上菊之丞主催  「趣向の華」(男寅さんもご出演です)


このようなスケジュールで、一日も休みなく頑張っております。

このように忙しいと言う事は、大変ではありますが、心より有り難く思っております。


さてさて、その中でも「挑む」は、明日がいよいよ初日となりました。

今回「挑む」で上演する「引窓」は、私がまだ十代の入門したての頃に、

拝見した舞台が、とても強く印象に残っています。

確か、仁左衛門さんの襲名全国巡業だったと記憶しています。

仁左衛門さんの南与兵衛、時蔵さんのお早、田之助さんのお幸、

そして、師左團次の濡髪長五郎でした。

私にとって、歌舞伎で感動し、胸が熱くなった最初の作品です。

その思い出深い作品を、この度「挑む」で、上演させていただく事になり、

女房のお早の大役を勤めさせて頂けます事は、本当に嬉しく、有り難い気持ちでいっぱいです。

もちろん、その思い出の舞台が印象に強いので、とても恐れ多いのですが、

時蔵師から、お早を教えていただきました。

本来なら、左團次の弟子なので、旦那の教えで濡髪長五郎を勤めなくてはいけないところですが、

私は身体が細く小さいので、どうしても前髪や女方の役が多くなってしまいます。

このように、歌舞伎界の師匠と弟子の関係は、役どころが全く違っても、成り立ちます。

例えば、女方の師匠に立役の弟子、その反対もしかりです。


何はともあれ、明日が初日の「挑む」は、松也さんをはじめ、

我々一同の情熱がたくさん詰まった舞台です。

一人でも多くの皆様にご覧いただきたいと願っております。

何卒よろしくお願い申し上げます!





追伸

当日券もございますので、お持ちでない方もお気が向かれましたら、是非お待ちしております!






「挑む」稽古風景です!