本日は初日でございました。

昨日の私のブログを見て、ご心配くださった方もいらっしゃたかと存じますが、

舞台稽古での、汚名はどうにかこうにか返上出来たかなと、胸を撫で下ろして居ります。

ニュースでも放映されましたが、本日は安倍総理大臣と、ケネディ駐日大使がご観劇くださいました。

何も知らずに、二幕目から劇場に現れたうちのカミサンは、目つきの鋭い、威圧感たっぷりの男性が、

いたる所に立っているので、事件でもあったのかと驚いたそうです。

そうは言いましても、当のお二人はとても寛いだご表情で、周りのお客様が次々にカメラを向けても、

どなたかが止めに来るわけでもなく、終始和やかな雰囲気だったと申しております。

晴れの初日に、より一層の華やぎを添えてくださり、私達出演者も、まさに晴れ舞台でございます。

…とは申し上げましても、どなたがご覧になられているからと、特別に緊張をするような事は、

私だけではなく、多分他の役者さんも、ない事と存じます。

その日一日の舞台を、精一杯勤める事のみに、集中して居ります。

ですから、緊張をする余裕などないと申し上げた方が、正しいのかもしれません。

今月、私が出させていただいております「夏祭浪花鑑」は、

初めて歌舞伎をご覧になられる方にも、とてもわかりやすく、楽しめるお芝居だと思います。

何を隠そう、不謹慎なうちのカミサンですら、一度も眠くならなかったと申しております。

それでは、過去のどの演目で眠くなったのか、と言うお叱りもあるかと思いますが、

とにかく、始まりはとても楽しく、最後には悲しく美しい、あっと言う間の三時間だったそうです。

お時間がございます方は、是非劇場に足をお運びいただけましたら、幸いでございます。

それでは、皆様今月もどうぞよろしくお願い申し上げます。


カミサンいわく、主演の海老蔵さんは、もちろんのこと、

出演の役者さんのお一人、お一人が本当に威勢良く、格好良くて心が弾んだそうです。

そして、余談ですが、ここ二年程は私が毎年七月、八月がお休みだった為、

今年は久しぶりの出演に、大好きな夏の着物が着られたことが、とても嬉しかったそうです。