音 夕暮れの淡い光と共に入り込んだ冷たい風は煙草の煙を消しカーテンを揺らした そして朽ち果て錆だらけの僕の人生の脇を微笑みながら過ぎ去っていった そういえば僕の心臓の音はどんな色をしているんだろうか 窓の外に広がる空はやがて色濃く青色に染まっていった 羨望の眼差しでその移ろいを僕はただただ眺めた