昨日は、頭痛と吐き気で目も開けられなかった。

おとといの夜中、悶々を迎えに出たときに食べた、トムヤムクンの塩分が、引き金になったのか。

一日中、死んでしまった方が、楽だと言う痛みに苛まれ、立つどころか、横たわっているのも、やっと…泣いてもどうしようもないのに、激痛に転げながら泣いた。

目覚めて、より一層、浮腫んだ自分の顔を見る。

ん?人は、子供に還るというが、気付いたら、わっさりと、金髪が増えた。前髪の生え際1センチほどと、頭頂が金髪。

日本人の十分の一と、美容院で驚かれる、細い髪は、所々に巻き毛が混ざる。銀髪に近い金髪は、ロシア人の先祖に、北欧系の血でも混じっていたのだろうか。合いの子と呼ばれた子供の頃を思い出す。

腺病質で、神経質で、理屈っぽい、おおよそ子供らしくない子供だった。

医学博士だった大叔父は、ミュータントと、私の過敏体質を表現した。

つねに、付き纏ってきた『異端』と言う単語。

浮腫んだり、引いたりを、急激に繰り返す身体は、皮膚の弾力が失われて来たのか、萎んだ風船のように、しわっぽくなった。

「腎臓を壊さなければ、いちばん綺麗な私を見せられたのに。」

「もう諦めとる。」

中島美嘉の歌に重ねての会話…。

芝浦に会うほんの数時間前までは、それでも浮腫の具合は、だいぶマシだった。

会食中に、目が、チカチカとし始め、やばいなと思ってる間に、足から重苦しさが、はい上がって体中に、広がった。

特異体質…。浮腫は、突然やってくる。何も今日に限って…。これから芝浦に会うというのに…。これも運命の悪戯なのか…。

会食相手に断って、スーツから、楽な服に着替える。

「因果な病だね。」

憐れみの目に、屈辱を感じたあの日の午後。

それも、また、神の憐憫なのかもしれない。

芝浦が、忘失の痛みを感じぬように…そして、私が、恋に、未練を残さず心穏やかに、逝けるように…。