「東急ハンズで、買いたいモノがあるから付き合って」
買いたいモノ、ワタシもあったし、お昼は「天一の上天丼」が奢りと聞けば
行かざるなるまい。
一体、何が欲しいのかな?
「骨貝」
「骨貝?」
「うん」
以前、持っていたものは、骨のところが欠けて綺麗じゃなくなったらしく、どうしても
欲しくて、ずっとハンズにあったのを見ていて、今回、買おうと思ったらしいです。
プチプチに包んでくれたものの、持って帰るのが大変でした。
もう一軒は、ジュピターと言って、コーヒー屋さんですが、色んな国の食材が豊富に
揃っているお店。ツレは朝のトーストに塗る、ジャムはこのジャムじゃないとだめで、
スーパーで買うと小さいサイズしかないので、今回は出かけたついでに、大きいサイズを
買ってましたが、骨と一緒に持つのは危険です。右に骨、左にジャムの瓶を持って、
泣きながら、買い物の続きをしてました。
前から欲しかった、自転車に乗るときの、ボディバッグを3軒も、4軒も覗いて、気に
入るモノがなくて、また、最初のハンズに戻ったら、なんと見逃してたバッグに気に入った
のがあって、ワタシの買い物は終わったんですが、ツレはシャツを買うというモウ一個の
買い物を骨とジャムの瓶に気をとられすっかり忘れて、残念なショッピング・ディーに。
B1で食材を買ってたら、沖縄展で、試食を勧められて、島豆腐を買いました。
「これ、硬いから、焼いて食べるんです」
「それ、豆腐ステーキね、それナンバーワンよ」
沖縄なまりなのか?彼女の癖なのか。
「これ、アグーって豚肉を使った味噌ね、食べて」
「これ、モズクだけど、お湯入れて、スープよ、食べて」
「島豆腐だけでいいの、いいよ、ありがとう」
プチプチと切ったような言い方なんだけど、なんだか温かい。
買い物って、こんな風に対面販売が、楽しい。だからデパートや路面店での買い物も
しなあきゃ、スーパーで篭にいれて、自分でバーコードを読ませて、カードを入れて
自分で、持ってきた買い物袋に入れる買い物って、便利だけど、味気ない。
もう一軒、ビームス・ボーイ。洋服も好きなタイプだし、小物も可愛い。
手に取ったのは。ニットの手袋なんだけど、筒状になっていて、一本だけ指を出すとこが
付いていて、色も可愛いし、「そっちの色の方が似合うから、そっちにしたら」って
ツレが言うので、片方を突っ込んで編み方を見ていたら、
「そこから、親指を出してください」って
ちょっとゲイっぽいおしゃれな店員さん。
思わず言ってしまったんです。
「親指以外の指、出せないでしょう」
顔を見合わせて、大笑いしてしまいました。
背中に彼の笑い声が、まだしていました。
言った本人が、うけたんじゃあね。
その手袋は、買いませんでした、今年のワタシの手編み題1号にします。
去年は、靴下を7足編みました。
調子に乗ったら、今年もこの親指だけの手袋、何個も編むかもしれません。
帰りに、ツレが、
「ねえ、ジャムと島豆腐の袋変えてくれない」
無事に帰還できた骨貝、