映画「ボビー」を観ました。

ボビーって、あのボビーだと(ロバート・F・ケネディー)気がつかないまま

DVDを借りました。

この面子を見たら、誰でも借りるでしょう?

$dibbi dubbi daaなブログ


ちょっと写真が小さすぎましたか?

監督・脚本はエミりオ・エスデヴェス


      ハリー・ベラフォンテ、エミリオ・エステヴェス、ヘザー・グラハム 、

      アンソニー・ホプキンス、 イライジャ・ウッド、ヘレン・ハント、

      ジョシュア・ジャクソン、アシュトン・カッチャー 、ジョシュア・ジャクソ

      ン、アシュトン・カッチャー 、シア・ラブーフ 、リンジー・ローハン、ウィ

      リアム・H・メイシー 、、デミ・ムーア 、マーティン・シーン 、クリスチャ

      ン・スレイター、シャロン・ストーン他

 あまりにも、ゴウジャスな皆様方です。

 その上、こんな役をこんな人が?みたいな配役です。

 皆さん、それぞれが主役級の集まりですから、ほぼ均等な出番です。

 ストーリーはと言うとあのボビーことJFKの弟のロバートが暗殺された事件

 に、遭遇した一般人、たぶんここはエミリオが本に書いた架空の人物でしょうけど

 皆それぞれが普通の人たちですが、魅力的な俳優陣が演じますので、ワクワク

 しながら、そして最後にはなんと感動で胸が震えてしまいました。

 暗殺の現場、アンバサダーホテルの厨房に居合わせた人々が織り成す人間ドラマ

 です。いわゆる、「グラウンドホテル形式」と言われる構成です。



 兄亡き後、次期大統領を多くのアメリカ国民は大きな期待をよせていたはずです。

 本当の画像が随所に流れます。リアルです。その中であのデミが15歳年下の彼と

 同じ映画に、そして監督は元彼のエミリオです。ハリウッドです。

 デミふんする往年の大歌手と夫婦役、舞台のヘアーセットをする、これもまた

 おばちゃんになったホテルの美容室の美容師役シャロン、夢(?)の共演です。

 あの時、銃声は何発も発砲されボビーを含め数人が撃たれますが、命を落とした

 のはボビーだけです。あーーケネディー家の血筋が怖い。



 もちろん、ボビーを本命として狙ったわけですから。映像は本物のボビーの映像が

 フラッシュバック的に入ってきて臨場感が増します。その後のホテルに集まった

 人々の落胆、嘆き悲しむ姿、アメリカはこれから舵を失った船のようにどこをどう

 走っていくのか?もし、あの時ボビーがせめて軽症で、大統領になっていたら?

 日本人のワタシが思うのですから、アメリカ国民はどんな未来を夢みたでしょ

 うか?もう、意味もなく最後のシーンは涙が出てきました。

 また音楽も泣かせます。

 サイモンとガーファンクルの「ザ サウンド オフ サイレンス」です。



 1968年と言えば、あの非暴力抵抗運動で人種偏見を終わらせたキング牧師も

 銃弾に撃たれ暗殺されました。(実際には差別は無くなっていませんが)ワタシは

 あの「Ihave a dream」を何度も何度も原文を読み、人間の尊厳とは自由の意味

 とは、隣人を愛するということは何であるかを学びました。

 その、2ヶ月後にボビーが亡くなるのです。

 この二人をあの混沌としたベトナム戦争の真っ只中に失った自国の崩壊を

 米国民は糧にしてきたのだろうか? 33年後には

 2001年9・11が30年後の起こるのです。


  キング牧師のあのワシントン大行進のスピーチしか知りませんでしたが

 今回、兄のジョンのスピーチを書いていたという、ロバートの生の声でのスピーチ

 を映画の最後に聞き、思わず何度も巻き戻して書きとめました。

 その中で特に強く心を打たれた文をここに書きとめます。



「地上では私たちの人生は、あまりにも短く、成すべき仕事はあまりにも多いのです

 これ以上暴力を私たちの国ではびこらせないために、暴力は、政策や決議では

 追放できません。私たちが一瞬でも思い出すことが大切なのです。」


 ハリウッドがもう一度、国家に代わり国民に思い出させるためにこの映画を

 作ったのではないでしょうか? やるじゃないかハリウッド。

 最後にここに「ザ サウンド オブ サイレンス」を貼り付けます。

 この詩の意味はいまだにわかりませんが、メロディーの美しさのみで

 好きな歌です。

 訳してみたものの、ただの直訳では深い意味がわからずじまい、どなたか

 この哲学的な詩を解読してくださる方はいないでしょうか?

 Hello darkness, my old friend

 I've come to talk with you again

 暗いです。


adaruto

 この歌が流れる中、ロバートの生声がこれからのアメリカを強く語ります。 

 最近借りたDVDの中で予想を裏切った1本でした。

 では、今夜はこの辺で。