GWが終わってしまいました。仕事をしていた時は、年に何度かのまとまったお休みは

ほんとにゴールドに輝いていましたが、仕事を辞めて、専業主婦になってからは毎日が

年から年中、ゴールドなわけで、ありがたみがなく、曜日を1日間違えていて、あわて

て、生ゴミを出すしまつ。この長いお休みの間、ツレは1泊2日の小旅行を2回行き、

1度はかますの干物、2度目はコーヒー豆を買ってきました。別にワタシへのおみや

でもなんでもありません。気の利いたおみやなんてアテになんかしてません。

それより、なにより、亭主元気で留守がよい、ってこれほんといいあてています。

居ない間、どれだけ好きなことをしたか?って古本屋へ行って、デパ地下でスウィーツ

を買って、春の下着を見に行って、髪が長いので髪を結って止めるクリップを買って


でも情けない、買ったのはお手軽な値段のものばかり、欲しかった春の下着は次回に

回しました。おじちゃん達と遊んでいても、自分が救出したあの子猫が気になって、

日に3回は電話をかけてくるしまつ。ウチにはすでにヒデ君がいるから、あの子はもう

ウチにはおけないよ、でも、あんたあの子不細工やから貰い手がいないと僕思う。

いいけど、「銀のスプーン」をセブンで買うの止めてな、高いから。だまって買わんと

ちゃんと、ペットショップで買ってな。うん、わかった。


 ちっとも、わかってなんかいません。たばこを買うついでに、人間のツナ缶より高い

猫缶を買っては自分の仕事部屋に隠しています。


ツナ缶はもう何十年も口にしたことありません。嫌いじゃなかったんですが、全く受け

付けなくなったのは高級猫缶を知った日からです。

当時の友人(仕事仲間のカナダ人を紹介したら、すぐにセクシャルな関係をもってしまっ

た放送局に勤める当時45歳ぐらいの女性、カナダ人30歳です)

その女性が海外取材にでかけるので、猫の餌とトイレの世話をお願い。えー猫怖いしー

平気、平気、あの子人間に興味ないから。

ってことで1週間、ディオールの口紅や白粉と引き換えに、猫様のお食事とトイレの

お世話、その時知った高級猫缶、開けると人間様のツナ缶と同じ匂い、その時から

あの、ツナと玉葱のスライスしたのをマヨで合えたのがだめ。大好きだったのに。

数少ない、嫌いなものリストの末端に加わりました。


おっと、まだ話が脱線、ワタシこのブログは、日記ですから下書きなんかしません

だらだらと書いていますので、どこでどう脱線するやら。たしかGWをどうすごしたか

2回の小旅行の合間も、あっちこっちと出かけるので、ワタシはゆっくりと好きに過ご

したという話でした。もちろん、頼まれた子猫の世話も抜かりなく、用意してあった

レトルトの生食とカリカリをまぜて、猫缶もあげました。がたねぐらさんの忠告を聞いて、

ちくわを一切あげなくなりました。塩分が強すぎて腎臓を悪くするということです。

 猫の世話は読書の合間にさっさとやり過ごし、ここではっきり言っておきますが。

ここ1年、犬から猫に愛情を移行させたのはツレでして、依然ワタシは可愛くないとは

言いませんが、ワンちゃんとの生活を夢みつづけているのです。

とはいえ、この姿は。。。。

$dibbi dubbi daaなブログ


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瓦礫から救ってくれたおじちゃんを外出からお迎えする3頭身の姿は、ツレ、ほんとうに

目の中に入れそうです。そして、あのヒデ君も。。。

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出るはずのない、おっぱいを吸わしているではありませんか?

いくら、ちんこが使い物にならないといっても、おかあちゃんになってしまわなくても。

じっと見ていると、やはり照れているんでしょうか、目を合わせません。


さて、ワタシこの前まで、読み返していた須賀敦子を本棚に返し、ツレの本箱から例の

谷崎の古い本を探し、「鍵」という本なんですが、これも題名を見てやっぱり止めました。

若い時から何度、挑戦しようとしても後回しにしてきた谷崎、世界中で翻訳され、例の

カナダ人も漱石と谷崎は日本に来る前に読みました。だからあんた下駄はいてたの?

カナダの木こりみたいなネルシャツに下駄は、当時中村雅俊でさえ過去の人だった

時代に。このカナダ人と放送局に勤めていた彼女の話はいずれまた何かの時に記事に

書こうと思います。この二人、あっと驚くためごぉーろう。

おもろい結末が待っているんです。


また、また脱線です。そしてそして、谷崎を振って、これもまた春樹の「国境の南 太陽

の西」を読み返しました。

ワタシの読書のやり方、やり方というのもおかしいんですが、新しい本を次々に読む、

というスタイルではなくて、気に入った本を何回も読む、小説なんてストーリィーが

わかっているのに、でも読み返す。だから新しい芥川や直木賞の受賞者の本もすぐに

すぐに、読まない。図書館で予約をとらなくてもよくなってから、パラパラと最初を

読んで、気に入ったら読むという程度です。なんでも古いものが好きなんです。


春樹の本は、「風の歌を聴け」以来、そのシリーズ的なものを読んでいますが。

やはり、神戸が舞台なこともあって、好きな小説です。つい昨年だったかしら、

「ノルウイェーの森」が映画化されましたが、随分昔に読んだ印象を壊したく

なくて、映画は観ていません、太宰の「人間失格」も避けています。

その、春樹を久しぶりに読みました。この「国境の東 太陽の西」は音楽がいろいろ

出てきて、その音楽もクラッシックではなく、ワタシが子供の頃、おかあちゃんのお店

で聴いていた、ナット・キング・コールやビング・クロスビーの曲が出てくるんです。

懐かしくて、you tubuを貼ってみました。小説の中では「サスス・オブ・ザ・ボーダー」

とこの「プリテンダー」が出てきます。ナット・キング・コールはじつわ、「サウス・」

の方は録音していないそうなんです。そう言えば聴いたことないです。

好きな曲はいっぱいありすぎますが、このプリテンダー

 
歌い出しの意味がいいんですよ。小説にも書いてありますが。

「辛い時には幸せなふりをしよう、それはそんなにむずかしいことではないよ」




adaruto

小学生のワタシにはわかるはずのない歌詞ですが、いつもこのLPをかけては聴いていました。

覚えて歌える曲もあります。

後にこの曲の訳を知ったとき、まるで、この小説のようですが、なぜ好きだったかがわかり

ました。小学生の頃のワタシは、いつも明るくクラスのお世話も出来ます。成績もムラは

ありますが、得意な科目は自主的に勉強します、みたいなことを成績表に書いてありますが

 
いつも、明るく元気で皆に好かれる演技、フリをしていい子でいておかあちゃんに好かれる

可愛い子になろうと一生懸命でした。誰にも言えない、心に大きな傷を持ったおかあちゃん

であったことは、随分大人になるまで知らずにいたワタシでした。

忘れていた小説ですが、やはり好きな本を何回も読むということは、「本との出合いの中

で何度も新しい自分を発見します。」ということでしょうか。

ともあれ、GWにまったりと、1冊の本に癒されたのでした。

では今夜はこの辺で。