夫の会社の総務の方との通話を終え
混乱しながらも業務エリアに戻りました。






早退の準備をしようとするも
手が震えてうまくパスワードを打てず
エラーメッセージが表示されてました。






あの時はそれほど同様していたのです。





やっとの思いで片付けをすませ
ロッカーを開けた瞬間スマホが鳴りました。






見たことのない番号でした。





イヤな予感がして電話にでると
相手は搬送先の病院の医師でした。





「◯◯さんの奥様ですね?」

「会社の方から状況は聞かれましたか?」

「驚かれたと思いますがお伝えしますね。」

「ご主人は急性心筋梗塞です。」





その言葉にやっぱりか…
と思い上手く言葉が出ませんでした。





すると…
「ご主人は一刻を争う危険な状況です。」

「これからカテーテル治療を開始しますが同意していただけますか?」





医師の淡々とした言葉の裏に
尋常じゃない程の緊張を感じとり
これは現実なんだと悟った瞬間でした。