第24段
キャストは、使い捨てされる事が稀にある。
この話は、門前仲町にある店の話である。その店は、門前仲町に、系列店を3店舗オープンしている。
リホは、18歳の高校生で、店では20歳で通してる。
彼女は、アメリカ人と日本人とのハーフで、少し小ぶりだが、スタイルの良い美人である。
夏休みが終わり、キャストの学生が辞めて、キャストの登録数が、減少してしまい、シフトが組めなくなった。
その店に、キャストとして、働いていた先輩の紹介で、仕事を始めた。
系列店は、ナース服の「エンジェル」、オカマバーの「カラー」、JKスタイルの「ゴールド」で、
リホは、エンジェルに、友人と勤務したはずだったが、容姿端麗と言う事もあり、この3店舗を、たらい回しにされていた。
彼女には、働くのに目的があり、進学の為の学費を、稼ぐ必要があった。
第一志望が、早稲田大学で、この第一志望に合格すれば、学費は親が、持ってくれるらしい。
しかし、早稲田大学に、合格出来なかった場合は、アメリカに、留学をしたいと、希望している。
両親は、離婚していて、片親と生活をしている。
その親には、留学を反対されていて、自分で学費と生活費を、稼がなければならない。
だから、時給の高いガールズバーに、勤務したのだ。
最初の三ヶ月は、店長も気を使ってくれて、友達と一緒のシフトにしてくれた。
友達もハーフであり、目鼻立ちの整った美人である。
友達の彼女にも、家庭の事情があり、稼ぐ必要があった。
リホとの違いは、身長差である。
リホは、155cmぐらいでグラマー!
友達は、170cmぐらいでスレンダー!
両方共に、美人で日本人が好むタイプである。
俺は、リホがタイプだったので、
とっても素敵だと思った。
だから、店には、かなり通った。
しかし、リホは、早稲田大学を受験する学生である。
この事を知ったのは、相談をされてからだ。
相談される前は、明大前に住んでいて、大学生だと聞いていた。
しかし、彼女の勤務状況は、22時に店を退室してしまう。
この状況を、不思議に思った事はある。
だけど、彼女の言葉を、信じていた。
まさか、高校生だとは思っていなかった。
リホからのシフトを聞くと、3店舗を兼任してると言う。
相談と言うのは、最近シフトとが一定しないらしい。
平日のシフトは、出勤をしない時があったが、土日は殆ど勤務があった。
俺の仕事は、朝の勤務前に、アルコールチェックがある。
この系列の店は、開店が19時である為に、早く飲む事ができ、都合が良かったのである。
そこに、リホが居たから、毎回指名を入れていた。
それが、土日のシフトに彼女がいない時が多くなって来た。
そんな時に、相談を受けたのだ。
彼女が勤務してから、6ヶ月が過ぎた頃である。
彼女からのラインがあったので、近くの焼肉店で、食事の約束をした。(^-^)