私は金曜日だけ

お花の配達の仕事をしている。

(お花の定期便で、毎週決まったお客様のところ…お宅やお店や会社にお届けしている)


さすがに仕事が週1では

私の時間があり過ぎなので

もうひとつ何か仕事を増やそうと…


今週月曜日に面接に行ってウインク

採用になっておりました。


週3日くらいの短い時間のパート。


お花が好きなので

お花に関係していて

車の運転がちょこっとできたらいいな。

と思っていたら


ででででーん!

見つけました!


そして、会社に面接に行ったのが月曜日。

採用担当の人が仕事の説明をしてくれました。

「実はですね。

うちで取り扱うほとんどのお花が

…お通夜やお葬式のお花なんです」と


あーーーーっあせるなるほど。


面接中も、どんどん注文のファックスが届く。


めちゃくちゃ忙しいな。


「私はこれから、人生のお見送りのお花を

主に取り扱うんだな」と思った。


そしてそして…

木曜日に初出勤!

仕事を親切に教わった1日でした。


菊の香りがいっぱいの仕事場は

活気があるけどなんだか落ち着く空間。

もちろん菊だけでなく

蘭や百合やら…

ものすごい種類の花と量。

スタッフさんも30名ほどいて

圧巻でした。


この日も追加の注文の電話やファックスが

賑やかに鳴っていた。


みんな元気で気さくな人ばかりで

私も安心した。

ここで週3日続けていくことにした。



そして、

今日は金曜日でいつもの…

お花の定期便の配達の仕事の日だった。


こちらは、お花の価格の高騰と

世の中の物価高の影響で

私のエリアはこの2年ほどで

お客さんが半数になってしまった。


毎日をお花のある生活で送りたい。

家にはお花を飾っていたい。


そんなゆとりのある

年齢層の高いお客さんやお店が多かったけれども


申し訳なさそうに

「ごめんね。こちらの事情で今月でお花辞めることにしたの」とお断りされることが

立て続けに起きてきた。


お客さんの申し訳なさそうな顔が

今でも私の心に残っている。


私は

「こちらこそ今までありがとうございます」

という気持ちでいっぱいだけども

咄嗟にうまく伝えられたことはない。


お花をドアの外から渡すだけなのに

毎週金曜日ずっと会っていると

その瞬間が無くなると思うだけで

寂しい。


毎日を彩るためのお花の需要がどんどん減って


人生最後のお見送りのお花の需要が

じゃんじゃん忙しい現実を見てしまった。


2つの種類の花の仕事を同時に始めて

複雑な気持ちになった。


「ここのお花はすごく長持ちするから

おうちにお花がどんどん増えるのよおねがい

そんな風に

楽しそうに言ってくれた

定期便のお客さんたち。


その言葉で私も、

花の定期便の仕事を

誇らしく思っていた。


どちらのお花も需要がありますように。


日本が豊かになりますように。