京都の着付け教室*いろは
講師の東です。
週末は多種多様な着物のお着付けのご依頼を頂戴致しますが、近日の出来事。
訪問着を着せ終わり「はい。お疲れ様でした」とお客様にお声掛け。
するとお客様「えっ?!」
と大きなお声を出されるので、こちらもびっくりして、
「えっ?な、何か?」
とキョドル私。
何か変なことあったかしら?
「めっちゃ、楽です〜。
びっくりした!」
「・・・あ、ありがとうございます。」
どうやら褒められた!
いや、びっくりしました。
お客様曰く、「先日妹の結婚式で留袖を着たのですが、とにかく苦しくて苦しくて食事も満足に取れず、さっさと脱ぎました。
今日も覚悟して来ましたが、いや〜楽なんでビックリです。着物ってこんなに着心地違うんですね?」と嬉しいお言葉。
別のお客様の場合。
どうやらお水商売の方が同伴でお食事に行かれる際にお着物を着て行かれる様でした。
こちらのお客様は、
「もっとぎゅーって締めて下さい!」
と、肌襦袢、補正、長襦袢の紐を結んでいる際に、「着崩れたら困るから」と頻りに仰るのですが、
「必要な紐は締めさせて頂きますが、ギュウギュウ締める必要の無い紐も有るんですよ〜。」
と、説明しながらお着付けさせて頂きました。
以前着付けを美容室で頼んだ、車に乗り降りしただけで、グッサリと緩んで大変な思いをされたそうです。
その為、「紐は全部しっかりぎゅーっと締めないと着崩れる!」と思い込んでしまわれたようです。
「せっかく今からお食事行かれるのでしたら、ちゃんとご飯が美味しく入る着付けにしますね。」とお話ししたら、高級な日本食のお店らしく、楽しみにしていたの。と、ニッコリ笑顔で出掛けられました。
お客様には、着付けの後、可能な方には「サンキューメール✉️」を送らせて頂いておりますが、どちらの方も「着崩れる事無く、楽しく過ごせました。」と返信を下さいました。
いつも思うのですが、
この紐は何の為に、何処に必要なのか?
人体の骨格はどうなっていて、紐下の内臓は何が有るか?
これを考えながら着付けをすれば、むやみやたらと紐を締める必要も無ければ、どの位置に、どれくらいの強さで締めるのが最適か?が自ずと解る筈なんですがねー。
着付けは物理学と、力学と、骨学で説明できる!
着付け教室*いろは
では、「考える」着付け師さんを育てます!
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