慢性、急性、治療 | 治る力

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鍼灸・マッサージを生業にしている者が思うことを
綴ります。ときに前向きに、ときに後ろ向きに

急性期なら血流を少なく、慢性期なら血流を多く。

どんな疾患であっても、これを踏まえていれば治療法を間違うことはない。

間違いが起こるのは、慢性期の中の急性期、

というシチュエーションがあるから。

 

慢性の腰痛があったとします。

それをベースにして、ぎっくり腰になった場合、

湿布を貼るのは正しいか否か?

 

ぎっくり腰という急性のものに働きかけるということなら、湿布もいいでしょう。

しかしそれで、ベースにある慢性腰痛が改善されるわけではありません。

 

湿布とは消炎剤ですから、体を冷やします。

 

湿布を貼れば何とかその場をやり過ごせるかもしれないけれど、

それは疲労時の栄養ドリンクみたいなもので、

食事や栄養や運動の代わりになるわけがない。

 

喉元を過ぎて、一時的な熱さが過ぎ去ったとしても、

次のハリケーンはすぐそこまで来ています。