諸行無常
実家に帰り自室のベッドで微睡んでいると、時が止まったかのような錯覚に陥る。
時々無性にここへ戻ってきたくなるのは、この部屋が過去に繋がっているからだ。
この部屋でわたしは心を育てた。病める時も楽しい時も、孤独な夜も友人たちと迎える朝も。
でも時間は戻らない。ここで暮らすことは多分もうない。
愛を得て家族を持つということは、昔の自分と決別することだ。
わたしは自分の世界よりもあなたを選んだ。
二度と戻らない日々。
旅立っていった人々。
思い出はいつも優しい。
わたしは欲張りだから、取り戻せない過去が愛おしくてしょうがない。
歳をとるのは切ない。
すべてが変わりゆく。
こんなふうに感傷的になってる暇があってありがたいことです。