天鵞絨のコルセット | 痛い日記

天鵞絨のコルセット

ハイヒールとワンレンボディコンに憧れていたビッチ小学生だった私は
母の趣味でふわふわパーマにひらひらピンクハウスを着せられて、少女趣味なお洋服に辟易していたのに
(中学生になるまで、ズボンってものを履いたことがなかったの本当に)

二十代も後半になって、今更ロリイタなお洋服を買い漁っているなんて皮肉
しかも着て行く場所もない。
母には、だから可愛かった頃に着ておけばよかったのよと呆れられ。


あれほど疎んでいたヒラヒラのスカートが、心を揺さぶって離れない。
あの頃、もっとお洋服に誇りを持つべきだった。本物の少女がああいう格好をすることの価値がなぜ分からなかったのだろう。
思想も言い訳も誤魔化しもなくても、あれらを着てよい年齢だったのに。
ケバい格好なんか大人になればなんの気負いもなく出来るのに。

似合わないということくらい分かっているのよ。あれは少女のためのお洋服だ。
私はきっと処女になりたいのだ。高潔であると顕示したいのだ。
お洋服で属性付けして精神性を俗世にひけらかしたってなんにもなりはしないのに。

軽薄よね。
既成のカテゴライズを以て物質的に自我を表現することを、私は軽蔑していたのに。
個性とか言う言葉が大嫌いなのよ。


もし私が子供を作ることがあって、その子が女の子だったら、
可憐なロリイタのお洋服を着せるわ。
きっとその子も嫌がるでしょうけど。
あれ?無限ループ?


可愛いものは大抵無駄なもの。
思想も理屈も必要ないわ。



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