Sick New Worldが終了
このフェスは昨年から始まったフェスでLIVENATIONが主催している
8.5万人が来場するラスベガスの大型フェスティバル
ベビメタはこのフェスでメインステージで出演した
LIVENATIONが何なのかちょっと説明すると
一言で言えば総合ライブエンターテイメントプラットフォーム
コンサート運営、会場管理、チケット販売、アーティストマネジメントこれら全てを行う
総合的に全てをやっている
北米におけるチケット販売シェアは80%もあり、北米のコンサート会場売上TOP100の内80はライブネイションが管理している
相当圧倒的な規模とシェアを誇るのがわかる
しかも北米に依存し過ぎているわけでもなく売り上げ比率は北米が60%、ヨーロッパ20%、アジア20%とそれなりに分散している
基本的にほぼ全てのコンサート事業は赤字化していて広告やスポンサー、チケット販売で黒字化させている
つまり自社が管理運営する会場とライブに出来るだけ多くの客と広告やスポンサーを呼び込み利益を出す
その為に一番大事なことは圧倒的にアーティストのラインナップということになる
ここに魅力が無ければファンは当然集まらない
人を集めるという事が最大の目的でアーティストは商品にすぎない
アーティストマネジメントとはいえLIVENATIONがアーティストの表現内容に関わるわけではなく、あくまでも各アーティストが持つ魅力を活用してそれを上手く提供する
ベビメタでいえば自身のブランディングは当然Amuseが行っており、プロダクションや音楽製作もだ
ライブ活動においてLIVENATIONと契約してその自身のブランド力でその圧倒的シェアを享受するということ
超巨大プラットフォームであるLIVENATIONの主催するフェスで数少ないメインステージの出演を獲得するというのは、それだけベビメタに集客力と収益力があるからだ
Sick New Worldでは中盤の出演だったがこの規模のフェスにおけるこのポジションでの集客力や収益力はおそらく世界でもトップクラスだと思われる
決してヘッドライナーとしての普遍性は無いが、圧倒的な個性と独特な収益力(アイドル力とでもいうか)がその一番の魅力となっている
事実マーチャンダイズの売り上げは集客力との比率で考えてもトップレベル(ウェンブリーアリーナでのマーチャンダイズ記録はマドンナを超え歴代1位)
6月に行われるダウンロードフェスもLIVENATIONが主催だがここでもベビメタはメインステージで出演する
LIVENATIONはそのアーティストの音楽性ではなく、その集客力や収益力でライブでの扱いを判断する
そう理解するとベビメタのフェスでの立ち位置の意味が理解出来ると思う
またアーティスト側もLIVENATIONというプラットフォームを利用して自身のブランディングに活用していく利点がある
当然ベビメタだけでは8.5万人を集めるのは不可能だがLIVENATIONのフェスならばそれは可能で、そのメインステージに立てばそれだけのオーディエンスの前でパフォーマンスが出来る
こう説明すればフェスにおけるビジネスのプライオリティの高さが分かるはず
そしてその立ち位置によりアーティストのオーバーグラウンドでの価値が正確に反映されているのも理解出来るだろう
決して忘れてはならないのはベビメタはこの様な大規模フェスに突然呼ばれたり、突然この立ち位置を獲得したのではないということ
あのソニスフィアフェスティバルであっても、その後の活躍をみるとそれは必然性も大いにあったのが理解出来る
良いパフォーマンスをコツコツと続けていくことでそのファンダムやプロップスを獲得していった
その結果が今の活躍に繋がっているのだ
今もベビメタはヨーロッパの地方からアメリカのラスベガスまであらゆる地域で活動している
「活動している」ことが全ての源でありその魅力の証明
今後こんなアーティストが日本から出てくるかと言えばかなり難しいと思うが、だからこそ今いるベビメタという存在をしっかり理解してその活動を見ていく必要があると思う
終わり