消えた2010年代 | BABYMETAL、サクラメントキングス、他もちょっとのブログ

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音楽(BABYMETAL)とNBA(キングス) 主に書きます。
他もたまに書きます。

 

このさもありなんな記事をどう見たか

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AKB的な商法は散々批判されていたが特に規制ができる訳でもなくそのまま続いた

 

まぁ実際にそれは難しいだろうし、個人的にもどうでも良い

 

AKBの商法が嫌いだが、それに騙されてしまう消費者はもっと嫌いだからだ

 

だがそれによって失われたのは馬鹿な消費者の人生だけでは無い

 

その商法で2010年代に音楽チャートを席巻したAKBは音楽文化自体を破壊した

 

実際のファンダムのサイズの何十倍の売り上げを記録することで、何が本当に流行っているのかを分からなくしてしまった

 

こういった異常な状態を当時放置した反動はもう既に現れている

 

各年代別ごとにヒットを振り返る様な番組などで当時の集計方法が無視されているのだ

 

ストリーミングサービスでの人気を参照して振り返るという仕組みを採用したりしている

 

明らかにこれは意図的で、日本は世界的に見て未だにCD販売数が多いしストリーミングのユーザー率は低い

 

これは2010年代のAKB系やストリーミングを解禁していないジャニーズなどを意図的に外す狙いだろう

 

今となってはそのどちらも契約問題ばかりが先行し、その音楽について語られることなどとうに無くなった

 

「音楽」を提供したい音楽番組にとってそれらを排除できることは都合がいいのだ

 

Spotifyでストリーミング再生数を見るとBABYMETALのギミチョコの再生数に、AKBの人気曲top10を全部足してやっと届くかどうかだ

 

最早同じ10年前の曲であっても、今のアーティストでは無くなったAKBと今なお活躍し続けるBABYMETALの差は余りにも大きい

 

過去から参照されるのはそれだけ価値があり強度が高い音楽だと思うのだが、AKBはそうではないらしい

 

何分の一に減ったとはいえ未だにAKBの新曲は30万枚ほど売れている

 

これは他の人気アーティストを何倍も凌ぐ

 

しかしストリーミングサービスでは何倍も再生数が少ない

 

このイビツな構造が顕になってそういったチャート外しに繋がっている

 

余りにも一般層に受け入れられて無さすぎて、一部の熱狂的なオタクにのみ消費されている

 

そういった音楽を2010年代にはあたかも茶の間で愛されるみんなの歌の様に扱っていたのである

 

はっきり言って地獄だ

 

BABYMETALのメイトである僕はずっとBABYMETALに露出過多にはなって欲しくないと言ってきた

 

それはBABYMETALにもコアなファンダムに特化した要素が強くあると思っているからだ

 

そう言ったものは反感を得やすい

 

わざわざ茶の間にリーチしていない音楽性でそこに現れ反感を買う必要はない

 

そうやって10年間厚い面の皮でやってきたAKBは今無かったことにされようとしている

 

AKBにも一流のパフォーマーや一流の楽曲があるだろうが、その露出と実態の剥離によってそれらもまとめて無かったことになる

 

アイドルだろうがメタルだろうがなんだろうが、ミュージシャンはその音楽の質とパフォーマンスの質で勝負して初めて正しく評価されるんだろう

 

当たり前のことだがそんな風に改めて感じた最近の音楽界の出来事

 

そしてそんな当たり前が当たり前じゃ無かった2010年代がいかに終わっていたかを感じる

 

終わり