文化を守りたい | BABYMETAL、サクラメントキングス、他もちょっとのブログ

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音楽(BABYMETAL)とNBA(キングス) 主に書きます。
他もたまに書きます。



音楽の力ってなんだ?


BABYMETALあるあるですが初めて音楽にハマったりファンになったりしたメイトさんが多いと思います。国内外問わずSNSやサイトを見てるとそれは感じます。自分はこれまでファンと呼べるミュージシャンは幾つかありました。子供の頃はBzのファンで毎日聴いてましたし、若いころはGreenDay、Aerosmith、Weezer、Jamiroquaiもファンになったと思います。それらは全てライブで観ることが出来たので自分の中でファンかなって思ってます。


で、今はBABYMETALにハマっていますが複数回ライブに行ったのもファンクラブ的なものに参加したのも初めてです。これは自分の中ではファンより上なんですよね。他人からみたらそれがファンという方もいるだろうし、いやもっとガチでないとファンでは無いという方もいるでしょう。自分としてはそういった事では無くて心に占める割合だと思ったりします。


自分は昔実家に犬を飼っていてとても仲良くしていました。その犬も今は天国ですが心の中にはいつもいて忘れた事は無いです。それはその犬を心から愛している証拠だと思います。共に生きた時間も長いですしね。そしてBABYMETALは自分にとって期間は短くとも既に4度のライブに参加し時間を共有しました。自分にとっては物凄く濃厚な関係なんですよね。普段から引きこもりがちでこれではいかんと数年前にMTBを始めるも結局はひとりきり。そんな時にBABYMETALに出会っていても立ってもいられずライブに参加するに至ったんですが、それからは凄くアクティブになりました。


毎日BABYMETALの曲を聴いたり動画を観たりして元気を貰っていますが、その毎日のルーティーンが愛犬との散歩の様な幸せな時間なんですよね。音楽自体が好きだけどもBABYMETALは特別です。そういった対象は皆さんも他にもあったりすると思います。自分はNBAファンでもあるんですが昨年の幕張メッセのライブの日に元NBA選手のコービー・ブライアントが不慮の事故で亡くなりました。自分はその次の日にそれを知ったのですが半日ほど座ったまま立てませんでした。泣いて気持ちを整理する必要がありました。彼はむしろ自分の好きなチームの宿敵だったし自分は彼のチームのアンチです。でもNBAの象徴として長年リーグを支えていた彼にはいつの間にか毎日会う友達の様な感覚が芽生えていたのでしょう。そこにいて当たり前、そういう存在でした。


エンターテイメントって色々ありますがその中でも特に文化として生活に欠かせない密接な関係が音楽にはあると思います。多くの人にとっての心の支えだったりすると思います。BABYMETALは世界中の多くのメイトにとってそうだと思います。やっぱりそれは挑戦する姿勢に共感したからだと思うんですよね、小さな子供でも異国の地で一生懸命に挑戦してる。それって勇気付けられませんか?不可能だと勝手に思っていた事を可能だったと見せてくれた事にとても感動するんです。それは音楽という文化の拡張でしょう。BABYMETALの存在によってBABYMETALのファンダムは世界中で繋がっていますよね。これはとっても素晴らしい事だと思います。毎日誰かがBABYMETALを愛してる事を語っていてそれを誰かが知る。日々の営みってそういう事だと思いませんか?そういう暮らしの中の欠かせないひとつの存在が音楽でありエンタメだと思うのです。


音楽というメッセージは音や声で伝えますが、それが自分にとって普遍的なものであればよりそれがフェイバリットな物になると感じます。BABYMETALの音楽はそういった物が多いんですよね。最近なんて武道館で観たからかGJの歌詞にも励まされたりしてます笑。

こうやって自分の日々の生活に密接に結びついたBABYMETALには単にファンとして以上の愛情を持っていると思います。


今、世の中的にはエンタメはその価値を歪められて疑問視されてると感じます。武道館の為に東京に行きましたが朝は満員電車でした。武道館の座席は隣が空いていて前後も高さがバラバラでとっても空間にゆとりがありましたよね。自分は元々電車を一切使わないんですね、職場には自転車で行きます。日によって違う場所だったりするんですが15kmや20kmは余裕で自転車で行きます。それは皆そうするべきと言うのではなく普通に出来るって話です。なのに電車通勤、満員電車を辞めろってメディアは言いませんよね?人々も余り言いませんよね?


自分は満員電車からは日々の生活の活力や勇気なんて貰った試しが無いです。そもそも昔は電車なんて無かったですよね?自分は藤岡先生と同じく淡路島で生まれ育ちましたがあそこにはそもそも電車が存在してません。

便利な世の中やテクノロジーはそれはとても大事だし回り回って文化の成熟の一端を担っていると思います。しかし文化そのもの以上に大事だとは思いません。音楽は文化そのものです。それらを蔑ろにしてただ淡々とした歯車の様な生活を守る為にそれらの問題には見てみぬ振りです。そんな世界が今来てしまってます。


自分はオリンピックは開催されるべきだと思ってます。しかしそれはその他のエンタメも同様に行うのならです。ライブをするなと言うのにオリンピックはやるでは筋が通りません。そういう全体的な風潮もあるのが悲しいのです。普通に考える能力が無い人々が多いのです。音楽やエンタメってのは商売としては中々に厳しい。元バンドマンの一般人として言わせて貰えば間違いなく普通に就職した方が100倍イージーです。それでもやってるプロの方々はそれだけの情熱があるからです。その情熱は文化として自分を育んでくれたものへのお返しでもありその一部であることへの喜びでもあると思います。お金じゃ無いです。守るべきものはなんなのかってのを一人一人がしっかり見つめ直していかなければ音楽、エンタメという文化はどんどん衰退していってしまうと思います。


こんな状況下でビッグイベントをやり遂げたBABYMETALを心の底から誇りに思うし、関係者を尊敬します。安易にこのライブを批判する人はこの理屈になんと返すのでしょうか?満員電車も武道館も体験して僕の感じる明らかに密でその頻度も高い満員電車という意見に。

そしてそれら文化が無くなればその守ったテクノロジーやインフラも使う人が居なくなるって事です。大規模ライブを開催出来なくなればそこに通じる交通機関の利用者は減るし、その周辺の繁華街も寂れます。どんどん文化や生活の多様性が無くなり文明はむしろ退化していき機械の様な人類ばかりになってしまう。極論こういう事です。


普段の何気ない愛犬を愛する気持ちと同じ様に音楽を愛する気持ちを社会全体に思いだして欲しいです。余りにも不要で間違ったヘイトが向けられています。音楽の力って文化的に生きる為に必要なものです。


そんな事を今を生きてる自分は感じます。感じないのは死んでるのと同じです。エンタメによる息抜き無しで生きてる人間がいたら教えて欲しいです。満員電車に乗ってるだけで生活してる人間がいたら教えて欲しいです。何が大事かを自分は間違いたく無いです。