音楽への評価ってなんじゃろか? | BABYMETAL、サクラメントキングス、他もちょっとのブログ

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音楽(BABYMETAL)とNBA(キングス) 主に書きます。
他もたまに書きます。



音楽に対する評価って凄く曖昧だと思いませんか?好きなものを聴けばいいですからね。スポーツでもそうですね、例えば自分は20年くらいNBAを見てますがずっとサクラメントキングスのファンです。はっきりいって超ドアマットチームですね。でもスポーツはエンタメであると同時に競技です。競ってるわけです。だから強いチームが人気があるのは当たり前ですよね。でもさっきもいった通りエンタメでもあるので強くても地味だったりして人気があんまり無いチームもあったりしますが。でも人気は置いといて相対的な評価としては競技という性質上成績で決まります。


で、自分はその成績をよく調べて選手を評価したりします。それは普通のスタッツをただ並べるだけでは無くそのスタッツの意味などを考えた上で考察します。例えば物凄く簡単な例で言えば得点が何点かってのは皆注目しますね。平均15点の選手が二人います。これだけなら互角と感じますよね。シュート成功率というスタッツでFG%というのがあります。例えばこれが50%で15点の選手と55%で15点の選手を比べたらどうでしょうか?55%の選手が優れてるように感じますよね。ではこれが50%で15点のポイントガードの選手と55%で15点のセンターの選手と考えたらどうでしょうか?これはNBAに少し詳しいと分かるのですがポイントガードの選手が優れています。より遠くからシュートをするPGの選手として50%はかなり高いからです。センターの55%は普通です。でも更にいえばこのセンターの選手はセンターでありながらストレッチ5かも知れません。ストレッチ5とは最近多くなったアウトサイドシュートもこなすセンターです。だとしたらまた話は変わってきます。そうなってくると相当詳しくないと選手の評価なんてのが出来なくなってきますね。選手名鑑などでは得点などの単純な数字は書いてあってもその選手の細かな役割なんてのは書いてありません。数字だけ見ても分からないということです。チーム同士の比較でも得点が低いチームが勝率は高いなんてのは当たり前にあります。それはディフェンスが良かったり、接戦に強かったりと数字には現れにくいものが関係するからです。そして実際にはそのディフェンスや接戦の強さも実は数値化されています。毎日24時間バスケットボールの事を考えて研究してる天才がNBAの世界には何人もいるんです。その様なアドバンススタッツと呼ばれたりする難しい計算式のスタッツが沢山あります。それらは普通のスタッツより選手の価値や能力を正確に数値化してると言われますが、同時に完璧では無いとも言われています。


音楽ってエンタメであり競技では無いですが実は競ってますよね。本人達が競ってるつもりは無くても周りが勝手に比較します。チャート成績が毎日更新されますし、アーティストはそれに対して感想を述べたりもします。そしてそもそも我々リスナーは音楽に使えるお金には限りが有るし音楽を聴く時間にも限りがあります。だからその制限の中から自分の好きなものを選んでいます。それはつまり競わせているんです。気持ち的には競わせていなくてフィーリングというのが殆どですが、でも音楽はスポーツと違って数値化された成績という項目が少ないだけで実際には良し悪しは存在します。どれだけ音程が正確か、どれだけリズムが正確か、どれだけヒットの方程式を踏まえて作曲されているか。様々な観点が存在します。しかし例えそれらが素晴らしい出来映えだったとしてもそもそもずれているからこそ良いという観点もあります。忌野清志郎の音程は少し#してますがそれが良さと言えますし、グルーブ感というのはそもそも正確なアクセントより前後にずれる事で発生しそれが良いとされます。そういったものが多数蓄積された結果リスナーが評価するんです。それを無自覚に行うからフィーリングと言われます。


それらの結果としてスポーツの順位と同じように音楽でも順位が結果として出ます。NBAの優勝は音楽で言えば売上1位かもしれませんね。売れているということはそれだけ色んな人のフィーリングに合っているということですから。

勿論音楽は音だけで判断するわけではなくエンタメなので見た目や演奏のかっこ良さ、演出などもそれらのフィーリングに作用する要素ですね。NBA選手でもその人気により評価されたりもします。ファッションや言動などで人気が出てユニフォームが沢山売れたりします。どちらもエンタメですからね。


そう考えると音楽をことさら感覚重視とする風潮には少し疑問を感じます。やはりその評価の裏には色んなディテールで好成績を残しているからこそ売り上げやチャートに現れるんじゃ無いでしょうか。(中にはそれらを完全に否定してしまう商法もかつて物議を醸しましたが...)

僕は思うんですよね、BABYMETALの様に全米ロックチャート1位とかそういった成績を沢山残してるアーティストに対して「何が良いのかわからない」という人いるじゃないですか。あれって良いものが良いと理解出来ないという「自分は知識も無いしセンスもない」っていう発表なんじゃないの?って。笑


僕の20年余りにおけるNBAの知識みたいに音楽に対して沢山の知識を持った人達から見て「凄いよ!」ってなってるんだと思うのです、BABYMETALに対するマーティ・フリードマンとかその他の有名なアーティスト達や海外の音楽関係者は。そしてそれをフィーリングで良いものだ!と感じるセンスがある一般のリスナーも沢山いるからチャートにも現れている。好き嫌いを別とするなら貶す要素無いですよね。笑


僕はサクラメントキングスファンですから当然その他のカリフォルニアのチームは嫌いです。特にレイカーズなんて金にものをいわせてスターを集めてゴリ押しのしょーもないバスケだわなんて思ったりもします。が、実際の所レイカーズの方が高度なバスケをしているし圧倒的に強いし評価しています。当たり前ですNBAの歴史上一番優勝してるんですから。だから成績の良いアーティストに「何が良いのかわからん」と言うのはレイカーズ相手に「何が強いのかわからん」と言うのと同じでしょうと。いやいや強いんだよ!だから優勝してんじゃん!って話です。BABYMETALだって日本人として最高の成績を色んな所で出してます。だからその時点で良いものなんですよね。良いものを良いものと評価されるまでにプロから素人まで沢山の人の目に晒され分析された上でチャートとして反映されてるわけです。


つい先日King Gnuの人が「売れてる音楽が良いものなんて思うのはバカ」って言ってましたが、これは真意はわかりませんがどちらにせよ間違った意見です。そのままの意味だとしたら今まで説明したようなことで答えとなるし、もし仮に「売れてない音楽にも良いものがある」という意味で言ったのなら日本語の使い方下手くそかよって話です。


僕はより良いものと相対的に評価しているレイカーズよりキングスが好きです。それは売れてない音楽の価値を重視してるし、けれども売れてる音楽の方も良いっていう分析もしてるわけです。


これが出来ない人って滅茶苦茶多くないですか?映画でもアニメでも音楽でもスポーツでも全てにおいていえることですが。僕はテアトルに素朴な映画を観に行ったりもしますしGOTみたいな超大作ドラマも大好きです。ペイブメントをフェスの最前線で外国人と楽しみますしSMAPで肩組んで踊ります。そんな僕にとってBABYMETALは超スーパーエキサイティン!なコンテンツなんですよね。NBAの渡邊雄太や八村塁もそうです。そういうものの価値を図る事を大事と思ってる僕は安易に「大したことなくね?」「良さがわかんね」って言う人はどの立場から言ってんねんwとなるんです。ハッキリ言ってしまえば「お前バカだろ?www」ってしかなりません。だってバカっていう自己発表なんですもん。僕は絵画とか美術品の良いものと悪いものの差がわかりませんがわざわざそれを発表しません。自分の無知を晒すだけですもん。


音楽だってスポーツと同じ様に評価基準があってそれは日々更新されまた否定され、そうやってどんどん進歩しているって事です。それが分かりやすく可視化されてない音楽はやたらと「俺からしたらー」的なバカが沢山存在しますがそいつらは普通の人達から見たらバカに見えてるって事です。


僕もたまに音楽の批評を語ったりしますがそれは明確な基準を提示して相対的に~が良くないと思うという意見を言います。それですら正解では無いわけですからその基準すら提示されない批評なんてのは感想文でしかないですよね。BABYMETALのレビューなんかでもちょくちょく見かけます。


良いものは良いっていうのを長々と言っただけって話でした 笑


終わり