「癌の可能性は低く、『自己免疫性膵炎』が疑われます。難病です」


私たちは『難病』と聞き怯みましたが、ドクターの説明する病状は、父の症状にぴたりと当てはまっていました。

そして何より『治療方法』があるとのこと。


治療はステロイドを使い、糖尿病がある父は入院治療になるとのこと。


父は「また入院かよ。まいったな」とぼやいてましたが、今思えばなんと和やかで幸せな告知であったことか。


『治療方法』がある。

治療ができる病気だということ!!


わたしは家に帰るやいなや、『自己免疫性膵炎』から、指定難病の医療費助成制度についてまでも調べまくりました。


そして、(『自己免疫性膵炎』は『膵臓がん』との類似から、かつては誤診され不必要な手術が行われることがあった)という一文を読み、入院していた総合病院は本当に誠実に検査と診断をしてくださったのだと、この時は深く感謝しました。