駅から降りて、前を見るとほとんどが制服姿の

高校の通学路。

 

 

今思うとサラリーマンもいたのかもしれないけど、

当時は同じ高校の生徒しか目に入らなかった。

 

 

あんなに毎日通ったはずの校門や校舎が

曖昧な記憶になってしまったのは、

私が周りに目を向けず、

視野が狭かった3年間だったんだと思う。

 

 

視野が狭かったというよりは

気が散らないように、

あえて自分の目に触れないように

していたのかもしれない。

 

 

・・・

 

 

いまだに見る苦しい夢があるんですよ。

 

 

教科書の何ページまで復習を

今日までにやっておかなくちゃ。

 

 

数学の公式を使って問題を解けるように

なっておかないと次の授業についていけなくなる。

 

 

最近月曜日が祝日が多いけど、

国語の授業時間足りる?間に合う?

 

 

やらなきゃ、やらなきゃ、やらなきゃ、

 

 

朝、目が覚め

もう学生じゃない、大人だ、よかった、

と安心する。

 

 

 

高校時代はそれなりに楽しかった、

箸が転んでもおかしいお年頃という部分もあったけど

潜在意識の中では

檻の中にいたのかもしれない。

 

 

クラスの女子の一人か二人くらいに彼氏がいたけど、

私は勉強ばかりやっていたな。

 

だからその頃の漫画やTV番組とかの話しって

全然わからなく、

大人になってそういう話題になると

なんか人生損しているのかな、

私ってつまらなない人間だな、

もっと青春しておきたかなったなと思ったりもするんですよ。

 

 

とはいえ、

あんなちゃらちゃら遊んでいる子たちより

大人になって見返してやる

とか思ったりもしたり。

 

 

今頑張れば、素晴らしい何者かになるという希望と

今頑張っても、誰にも気づかれない無色透明な者になってしまう不安が

入りまじった毎日だった。

 

 

 

・・・

 

 

最近近所を散歩していて、駅の近くに行くと

高校生とすれ違うんですよね。

教科書か参考書を読みながら歩いてるんですよ。

 

 

すごいな、と思いながら、

自分の高校時代と

今でもみる夢を吐き出しました。