5月12日
ソフアーでの座り位置が今ひとつ満足いかないと言うので、いろいろやってみた。背もたれをはずして代わりにクッションを置き、頭の位置にドーナッツ型の座布団を置いたらやっと快適スポットが見つかった。
本人は目を閉じて「ああ、いい具合だ」と満足そう。最近は目を閉じると、いろいろのものが、見えてくるそうだ。穴がたくさんあいた板塀とか
山積みされたみかんとか、原っぱとか小川とか。
いろんな形のトイレが、ゆがんだり宙に浮いたりして見えることもあるそうで、これには笑ってしまった。何か幻想みたいなものが見えるのだろうか。
ところで、大抵は、座ったまま1時間くらいそこでおしゃべり・・・
「今みたいに食べられなくなったりしても、それは自然じゃないかなあ、だんだん飲むのもきびしくなってきたし。おれは自然な死に方を選びたい」
「わたしも自然でいいと思う。食べられたら食べればいいし、食べられなくなったら、無理して食べることないと思う」
「アハハ二人の間の合意ってとこだな」「そういうこと」
ところで、主人は自分的には、あしたかあさっての命と踏んでいるらしく、みゆきに電話しているかたわらで、「明日来ないと間に合わないよ」なんて大きな声で招集をかけている。単に会いたいのかもしれないけど・・・
みゆきはあした又来るとのこと。
主人はたしかに寂しがっているように見える。「おかあさん、いるかい?」と言ったり、「見えるところにいて欲しい」と言ったりする。
主人のそばにいてあげるということが、今のわたしにできる最高のサービスかもしれない。
午後友人のSさんご夫婦が、福祉事務所に車椅子取りに行ってくださった。
お気遣いに感謝。