なんでなんで?って思う人が多い
MRIでのヒートテック素材のものがダメなわけ…
今日はそこに迫ってみたいと思いまーす
こんにちは
ぶきっちょたまちゃんです
診療放射線技師をしています
たまちゃんってこんな人→★
ヒートテックのような素材
いわゆる吸湿発熱素材
吸湿発熱
汗などの湿気を吸って熱を発する
皆さんも経験ありませんか?
きっと寒いだろう…と思って、吸湿発熱素材を着てたら思いのほか天気良くって暑くなって、汗吸って発熱して暑くって、どんどん汗かいて暑すぎる〜〜って事。
MRIの検査でも同じ事が起きちゃうんです
MRIの検査ではRFパルスって電磁波を人体に当てて、人体を構成する原子のひとつである水素原子の動き(パルスを当てた後の戻りの速さ)を画像化してるんです…ざっくり言うとあんまり詳しくないので突っ込まないで下さい
んでこの電磁波は電子レンジ、IHコンロと同じ原理で熱を持つんです!
MRI検査をした事ある人は経験あると思いますが、検査室内に案内された時はちょっとヒヤッとするような涼しい温度で検査開始したのに、検査が終わる頃にはちょっとじんわり汗かくくらいに暑かったって事ないですか?
だから、ヒートテックのような吸湿発熱素材の物を身に付けて入ると、どんどん汗かいて、熱を発して、汗かいて、熱を発して…というサイクルにはまってしまう。
汗でびしょびしょになるだけなら問題はないのですが、皆さん、理科の授業を思い出してください!
フレミングの法則、ファラデーの法則、レンツの法則とかって覚えてますか?
フレミングの法則…
電、磁、力って指を使って覚えてたなー
MRI室は元々、強力な磁石のお部屋。
そこに電磁波を当てる。
通常だったら、じんわり汗を感じる程度。そこに汗という電気を通しやすい水成分があったら誘導電流が流れやすくなる…
その誘導電流によってさらに体温が上昇し、火傷の恐れが…
検査前に手を組んだり、足を組んだりしないように注意されるのもこれが理由です。
ループを作ってしまう事で誘導電流が流れやすくなり、熱を発生しやすくなるから。
一般撮影(レントゲン)やCTでは着てても全く問題ないヒートテックのような吸湿発熱素材ですが、MRI検査では火傷を防止するために脱いでいただきます。
検査前にそういう理由をきちんと説明する時間があればいいのですが、決められた検査枠の時間内で、検査前のお着替えや検査をしなければいけないため、理由も分からず、ただ脱いで!と言われて不快な思いをされる方もいらっしゃると思いますが全ては患者さまの安全のためのご案内ですので素直に聞いていただけると嬉しいです
私の考えでここまで綴ってきましたが、
他にもこんなサイトがありましたのでご紹介しておきますね^ ^
そんなわけでMRI検査ではヒートテックのような吸湿発熱素材は脱いで頂きます
少しは分かってもらえたかなー
やっぱり専門的な事を伝えるのって難しいな
これからもぼちぼち書いていきまーす♪
今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました