朝出発時の宿。
回りに気を使ったけれど
お世話になりました。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで85.270Km。
ヴァレンサから40㎞くらいは歩いたかな。
この日の朝は寒くて、
息も白くなり、手袋が必要なほどでした。
夜が明けていく様子が美しかった。
モホンに沿って歩いていきます。
途中、ものすごく速く歩く男性に追い抜かれ、
あっという間に見えなくなってしまいました。
海外の方は、男性も女性も
骨格がしっかりして背も高く、足も長く
おしゃべりしながらも歩くのがとても速いです!
途中とても急こう配の道があり、
傾斜15度で100m位の道か
傾斜5度くらいで350m位の道を選ぶ地点があり、
15度を選んだら、
傾斜が急傾斜で転げ落ちそうでした。
アルカデの街が近づいてきました。
海も近いです。
アルカデの街に入りました!
時刻は9時頃。
私より遅く出発したと思われる巡礼者後ろから続々とがやってきます。
男性も女性もみんな歩くの速いのでどんどん追い抜かされていいきます。
「ブエンカミーノ!」と笑顔で挨拶していきます。
だれもが澄んだ目と、いい顔をしています^^!
「アミ 小さな宇宙人」の世界みたいでした。
プーチンやみんながカミーノを歩いたら
戦争なんてなくなるのに、と思いました。
ヨガでいう「アヒムサー(非暴力)」の世界がありました。
自分を尊重し、他者や回りをを尊重し、愛を贈り合う世界です。
アルカデの街でカフェ休憩。
顔の大きさぐらいあるクロワッサン。
そしてヨーロッパではよく、パンやケーキにフォークが刺さっているスタイルを見かけますね。
日本人にとっては見慣れないので、びっくりしますが。
カフェコンレーチェとオレンジジュースとクロワッサン。
そして、つけあわせ?小菓子?チュロスとパウンドケーキとミニクロワッサンがついてきました。
これまた日本にはない発想ですね。
炭水化物祭りです^^
ガリシア地方は川や、貯水池、水がふんだんあります。
連日の雨で道がぬかるんでいて、
岩場は小さい川のようでした。
坂になっているところでは
革を遡上する鮭の気分になりました。
みんな、「ここを歩くの?」
とお互いに顔を見合わせながら
他に道も無いため進んで行きます。
途中で転んで、歩き疲れてしまって
岩場に座って休んでいたら
後から来た人たちが次々に声をかけてくれました。
「大丈夫?」
とか
「どこから来たの?」
とか。
中には一度通り過ぎて、戻ってきて
「水とか大丈夫?持ってる?」
と声をかけてくれた人もいました。
ここで、スペインバルセロナから青年Aleixと会い、
その後何度お会うことになりました。
「カミーノマジック」というアレですね^^
マジックと言っても
だいたいみんな同じ行程で歩いているので
同じ人に何度も会うのは、偶然のような、必然のような。
でも同じ時期に、同じルートを選んでカミーノを歩いている人たち、
やはり何かの縁がある気がしています。
歩き始めたら、またバルセロナ出身のAleixと会い、
途中まで一緒に歩きました。
Aleixの妹さんが馬が好きということで、
私もついでに撮ってもらいました。
Aleixはヨガや瞑想が趣味で、ヨガ教室に通っているのだとか!
「瞑想すると頭がスッキリしていいよね」
と話が盛り上がりました。
Aleixは
「一人でカミーノを歩くのは良い選択だね。
いろいろな人と話が出来るし、歩きながらいろいろ考えられるし。」
と話していました。確かにそれは言えてますね。
途中で、スーパーに水を買いに行くというAleixと別れ
森の中を歩いていきます。
ポンテベドラの街に入りました。
ポンテベドラの街は入り口に駅があり、
進んで行くと旧市街や歴史的な建物があります。
カフェ休憩しました。
いろんなカフェで小さなお菓子が付いてくることが多いです。
アルコールにはタパス(軽いおつまみ)が付いてきます。
お店によって、タパスの量がたくさん出てくるとか、美味しいタパスが自慢
などがあるようです。
水の多いガリシア地方が好きだ~、と思いました。
ポルトガルの道は海沿いの道です。
ポンテベドラも海が近い街です。
これで午後6時位。
日本だと3月半ばの午後6時は日没後ですね。
この日の宿はHostel Charino。
日本円で5,000円ちょっと。
新しくてとてもきれいな宿でした。
朝食込み(搾りたてのオレンジジュースが美味しかった)、
洗濯機と乾燥機代込みなのも嬉しいです。
ドミトリータイプの部屋を選んだのですが、
3月でカミーノのハイシーズンではなかったため、
同室はだれもおらず、一人でゆっくり休めました。
宿のオーナー、フリオのはからいで
ベッドも二段ベッドではなく、大きめのベッドを使わせてもらいました。
なんと、バルセロナ出身のAleixがチェックインしてきて再会!
びっくりでした!
前世では兄弟だったのかしら??と思うほど。
トレッキングシューズもSOLOMONで同じブランド。
靴が並んでいると、「兄弟か?!」と突っ込みたくなりました^^!
というわけで、宿のオーナーフリオのおススメの
ガリシア風タコが名物の、プルぺリアで一緒に夕食をとりました。
ディナーのオープンは20時から。
日本人には遅く感じますが、スペインでは普通みたいです。
私たちは20時頃行きましたが、
すぐに地元の人で満席になりました。
地元でも美味しくて人気のようです。
「ガリシア風タコ」美味しかったです。
タコはちょうど良い柔らかさ。すりおろした玉ねぎのようなものがかかっていました。
あとはオリーブオイルかな。
他にガリシア風スープと、エビ(ガンボ)、多分エビのガーリック風味のようなものを
いただきました。
ガリシア風スープは、
見た目が日本の味噌汁みたいですが、味噌は入っていません。
青い葉物とジャガイモが入っていて
じっくり煮込んだジャガイモがとろみになっています。
味噌は入っていないのに、おばあちゃんちの味噌汁みたいな味がします。
野菜もたっぷりなので、
旅の間もこういうものを食べていると体によさそうです。
Aleixはカミーノの途中で足を痛めてしまったらしく、
お店で氷をもらい、その後冷やしていたみたいです。
カミーノで足を痛めるとかなりつらいことになりますね。
Hostel Charino