久々にブログを書きたい気分になりました。
今日のカイワ&瞑想クラスでは、
私がSMCで書かせていただいたHealth Life Tip
の内容をベースに
Take time to really ask yourself "how am I feeling?"
というテーマで、
英語との日本語で自分の感情、
気持ちを説明する言葉を学んだのですが、
今日は9月11日。
ニューヨークのテロから20年が経ちました。
いろんな感情が湧き出してくる日なのでは
ないでしょうか。
20年経つと、もうあの日のことを知らない若者も
たくさんいるという現実に驚くのですが、、
決して忘れてはいけない日です。
オリンピックで仕事をしたNBCのToday showも
今日は911の特番。一緒に仕事をさせていただいた
アンカーやレポーターや制作スタッフたちが、
今日のニューヨークの現状を伝えてくれていて、
胸がいっぱいになりました。
カイワのクラスで、
Comtemplatingという言葉が出てきましたが、
まさに今日は、いろんな思いにふけてしまいます。
皆さんは20年前の今日のこと覚えていますか?
私は、あの日、ちょうどラジオ番組の改変時期で
ストレスを感じていたので、
当時の夫と新宿でカラオケをしにいって、
ちょうど家に帰ってきた時でした。
新しくニュースの番組を担当することになり
音楽や映画やエンターテイメントは得意だけど
ニュースのことはよく知らないのに
私で大丈夫なのか?不安に思っていた頃でした。
テレビをつけると、ワールドトレードセンターに
飛行機が突っ込んでいく様子が
ニュースで報道されていて、
一瞬わけがわかりませんでした。
いまだにその時のことをよく覚えています。
その後、また飛行機が突っ込んでいき、ペンタゴンも
攻撃されていて、世界がどうなっているのか?
戦争が始まるのか?とても混乱していました。
9月から始まったJ-waveの新番組で、
私は、このテロについて、世界のことなど
ハードなトピックやニュースを扱うようになり、
毎日が勉強の連続でした。
アルジャジーラに電話インタビューを繋いだり、
リアルな声を聞こうと、私の友達でアフガニスタンに
いったアメリカ兵の妻の気持ちを聞くために
インタビューをしたり、、
インタビューは夜中の2時くらいまでやってることも
ありましたが、とにかく必死だったことを覚えています。
ただ、この時期に一つ学んだことがありました。
私は、まだ若かったし、ストーリーを伝えたいがばかりに、
相手のペースやタイミングを考えずに、
インタビューのお願いを強引にしたことがあり、
それを反省して、ラジオ局のトイレで2時間くらい
泣き続けたことがありました。
人には自分の感情を人前でオープンにさらけ出すことが
できる人もいれば、できない人もいます。
このアメリカ兵の妻のインタビューをセッティングして
スタジオも準備できていたのですが、
その直前に夫が怪我をしたとかで、ちょっと混乱してて
話ができない、ごめんなさい、、、と言われたのに
その日の生放送の内容が飛んでしまうから
どうにかして、なんとかならないかと頼み込んだのです。
でも、彼女の答えはやはりノーでした。
え、どうして?少しくらい話せないのかな?って
必死だった私は思っていたからだったのですが、
ふと、冷静にその状況を考えたら、
そんな辛い状況の人に私は何のために無理矢理
話してもらおうとしているんだろう?
そんなことをする権利は私にはないのでは?と
気づいたのです。
気持ちを優先することに忠実だった彼女に申し訳なくて
話す気になれないことを尊重してあげないで
タブロイド雑誌みたいなレポーターの押し付けがましい
自分の態度が情けなくなり、反省と恥ずかしさと怒りが
込み上げてきて、私は2時間くらい、涙が止まらなくて、
局のトイレで、ずっとずっと泣いていました。
もう2度とこんなやり方をすることはやめようと。
最近、ブレネーブラウンとかも、vulnerability
(心の柔軟さ)についてよく語っていますし、
心を開くことは健康にも良いことだとされていますが
ただ、人によってやっぱり、不得意な人もいて、、
だからそれを尊重することは、とても大事だと思うんです。
自分の気持ちをオープンにシェアできるようになるには、
勇気もいるし、相当のヒーリングをしないといけない。
昔のメディアのスタイルは、何がなんでも、引きのある
ストーリーを発信しようと、衝撃的な話や、感情を
引き裂かれるようなトピック、いわゆるスクープネタを
扱うことで、視聴率をあげることに必死だったような
気がします。
でも、今は、もっと思いやりのある世の中に変わりつつ
あって、無理だという人に無理に話を聞かないスタイルに
変わってきているなと感じます。
夏にオリンピックでNBCのお仕事をした時も、
プロデューサー達は、その人の健康状態や、
メンタル状態をすごく気遣っていて
質問内容も、その人の立場になり、
その人の気持ちを考慮した聞き方をしているな〜と、
すごく感銘したことを覚えています。
So let's honor our "feelings"...
やたらめったら心をオープンにするのがいいと
いっているわけではなく、
その気持ちに、まずは気づいてあげて、
大切にしてあげたいですよね。
今日のToday showに出ていたゲストの人も、
「その当時のことばかり考えていても辛くなる。
PTSD に悩まされる人もいっぱいいる中、どうやって
先に進んでいけるのか、そこに一生留まらずに生きて
いけるのかがリアルな課題だ」と話していましたが、
まさに、感じることも大切だけど、
じゃあそこからどうする?と、
先に進む勇気を持つことも
本当に大きな課題だと思います。
ちなみにこちらは、私が昨年録音したポッドキャストの
エピソードです。

お友達のダンさんは、当時、消防士として現場に向かい、
多くの人を救済する上で、多くの仲間を失い、
今も当時の活動の影響による後遺症やPTSDに悩まされ
続けています。
ダンさんもやはり語れるようになるまで時間が必要だった
そうです。
でも、これだけ経った今、やっと話せるようになり、
どんどん911のことが忘れられていく中、
自分の体験を人に伝えていくことは大切だと感じ、
私に当時を振り返ってお話をしてくれた内容です。
まるでそこにいるかのように
私にも様子が浮かんできました。
このような体験をしたにもかかわらず、
強さと、優しさ、そして感謝の気持ちを見出したダンさん。
あとネットフリックスで"Worth"という映画も公開され
これもおすすめなのですが、ダンさんはこのような911の
被災者への救済金、補助金などの活動にも深く関わって
いました。
アメリカという国は、間違ったことを主張すると、
変えることができる柔軟さがあるということを
つくづく感じます。
よかったら今一度、こちらのポッドキャストも
聞いてみてください。
Definately a day to remember...
Let's always honor our "feelings"... 