幕張メッセ
この大会は、塚本徳臣師範が世界大会に続き優勝した、分裂後初めての行われた、無差別の全日本大会でした。
秋田支部からは、ただ1人湯澤先輩がエントリーしていました。
私は入門して半年で、湯澤先輩とは違う道場ということもあり、その試合が湯澤先輩を見る初めての機会でした。
秋田支部の先輩である、金田・高井先輩に誘われ、幕張メッセまで、湯澤先輩の応援に行ったのですが、あまりにもレベルが高いため、試合の攻防を漠然と凄いという曖昧な捉え方しか出来ませんでした。
湯澤先輩は、第25回大会で高尾正紀選手、第26回大会で市村直樹選手、この年の全日本ウエイト制大会で逢坂祐一郎選手と対戦しトーナメントを去っていましたが、相手があまりにもビックネームだけに、この結果だけでは湯澤先輩の実力は測れないでいたと思います。
この大会の初戦の相手は、上記第13回ウエイト制大会重量級4位の横島邦明選手でした。
記憶を辿ると、終盤3~5発の攻撃が勝敗を分けた惜敗でした。
私も数発の有効打がどれ程の重みがあるか、今となっては分かりますが、その猛者に迫る実力がある事は、当時も理解する事が出来ました。
その秋の審査会で湯澤先輩に見て頂き、1人だけ動きが違っていたと声をかけて頂いたのは、本当に光栄な事でした。
私は、入門してその審査会まで、週5回の稽古を、1度も休む事・遅刻する事無く、道場に通っていました。
やって来たことは、表にでる。
とても自信になりました。
今、私の言葉が、そのような力を持っているか疑問ですが、言葉に力を持たせるためには、実践して証明するしかありません。
20年以上前にかけられた言葉が今現在も生きているのです。
また、一緒に稽古をさせて頂き、お酒でも飲みたいものです。
湯澤先輩・田川先輩・藤原先輩・満先輩、山形先輩・山内先輩、金田先輩・高井先輩
先輩は、時の経過に関わらず、先輩なのです。