夫が一足先に日本に帰国して3ヶ月経ちましたが、融通の利かない様々な行政システム、デジタル化の遅れにかなりフラストレーションを感じているようです。

 

マイナンバーカード一枚もらうのだって、区役所で申込書をもらって、記入→郵送。その後、もう一回役所に言って手続きをして、やっと発行、と、これだけで正味1ヶ月かかっていました。

 

マイナンバーカードがあると何でもデジタルで照合できて便利、と利用促進キャンペーンのCMが流れてますが、その手続きがこんなにアナログでは意味がない、、、アセアセ

 

シンガポールのICカードなんか、申し込みは全部オンライン、1日で手続きが終わって、5日後に発行されるカードを取りに行くとスピーディーなのに。

 

また、運転免許の切り替え。これには、外国の免許をまずJAFで和訳するのですが、その申し込みも手書きで用紙に記入して、手数料を現金書留で郵送!びっくり 今の時代、現金書留!!クレジットカードが難しければ、せめて銀行振込にすればいいのに。受け取る側だって、いちいち現金を金庫に入れて、銀行まで出向いて入金しなくてはならないのだから、ものすごい手間ですよね。

 

そしていざ切り替えに東陽町の運転免許センターに。該当する国に3ヶ月以上いたという証明に、その国の会社での在職証明書が必要で持って行きましたが、「入社日がいついつで、確かに在籍していました」と18ヶ月後の日付で出ているのに、「これでは発行日が書いてあるだけで、3ヶ月以上在職していたという証明にならない、退社日が書かれたものでないといけない」と言われ、、、夫はぶち切れ。ムキー そんなこと、ウェブサイトに一言も書いてないし。

 

さらに銀行。久しぶりに帰国したので、カードの再発行に出向いたところ、パスポートと免許を持って行ったのに、「戸籍謄本全部証明書がないとダメ」と言われ、仕方なしに出直して持って行くと、「最初に本籍を登録していた区役所に行って、いつ本籍を切り替えたかの証明を出さないとダメ」と言われ、ここでもまたブチ切れ。ムキーッ

 

自分の口座にある自分のお金なのに、カードを再発行してもらえないという信じられない現象。○MBC銀行さん、あなたですよ!

 

幸い、み○ほ銀行に口座があって、そちらではなんの問題もなくカード再発行の手続きができたので、「もう二度と○MBCのは使わない!」と、全額み○ほに送金しました。

 

すると、後日み○ほから「今回入金したお金はどういう内容のものか、どこで得た収入なのか、出どころを教えて欲しい」みたいなメールが来て、烈火の如く爆発寸前。メラメラムキーッメラメラ もちろん無視ですが。

 

最近、銀行ってコンプライアンスがものすごく厳しくて、大きな入金があると逐一チェックするようですね。

 

そんなわけで、たったこれだけの基本的なことをするのに、なんと2ヶ月ぐらいかかりました、、、。

 

「10年前と何一つ変わってないな、日本!」

 

と呆れていました。

 

マレーシアだって負けないぐらい何でもスローだけど、それにしても、DXは日本よりは進んでいる気がする。現金書留はないよ、さすがに!

 

シンガポールはもちろん、隣の韓国も、DXはものすごく進んでいて、なんでも(100円単位でも)スマホでタップするだけで支払えるし、国がDX推進をかなり強力にバックアップしていて、関連スタートアップへの支援も手厚く、新しいテクノロジーの導入などにも貪欲かつ熱心で、早い。何もかもが「パリパリ(ハングル語で”早く早く”)」。

 

今の日本のデジタル大臣は牧島かれんさんですが、どうなんでしょうね、、、バリバリのコンピュータサイエンス畑でもない彼女がなぜ抜擢されたのか、よくわかりません。謎。

 

なぜにこんなにデジタル化が遅れてしまったのか。まず、日本のITエンジニアって、報酬が驚くほど安い。だから、人材が集まらないし、育たない。仮にインドや諸外国からエンジニアを雇っても、楽天のような先進的な企業ならまだしも、大抵の企業では英語でコミュニケーションが取れず、彼らとどう関わり、どうテクノロジーを導入したら良いのかわからない、という問題があるのではないか。

 

日本の学校がこんなに英語の習得に熱心になっているのは、すごく良い傾向だと思います。ダイバーシティを奨励する多国籍環境に、若い頃から慣れて行かなくては、外からの情報やノウハウがなかなk入ってこない。それはすごく損ですよね。

 

息子は、受験勉強と並行して、プログラミングを週2回オンラインで学んでいますが、コーチはインド人です。Coding Elementsというオンラインコーディング教室を利用しています。インドでは、このようなTech education platformの台頭がめざましく、アメリカなんかと比べたらすごく安い。数ある中でここを選んだのは、子供向けとはいえ、Pythonをがっつり教えていて、しっかりプログラミングのロジックを教えてもらえそうだったから。全48回、マンツーマンのレッスンで900ドル弱です。

 

子供達を海外で教育して、英語ネイティブにしてしまってよかったのか、、、と時々悩むのですが、やっぱり英語を使いこなせると得られる情報量が圧倒的に違うし、何かを勉強するにしても選択肢が広まる、と考えると、日本語は後からでもよかったのかな、、、と言い聞かせるようにしています。それに、シンガポール、マレーシアに住んだから、インド訛りの英語も聞き取れるしね!ニコニコ

 

そんな日本にこれから帰って、子供たちがどうなって行くのか?不安でもありますが、これも一大アドベンチャーと捉えて、楽しんでもらいたい、という一心です。