帰国受験することが決まり、この夏休みは子供たちは初めて受験勉強というものに取り組みました。

 

娘は、英語一本入試の学校しか受けないので(そのような学校が結構たくさんあって驚きました)それほど大変ではなく、長文読解やエッセイなど家庭教師の先生にお任せしちゃってます。この先生が大変優秀な方で、私など出る幕は全く無くて、娘もかく

 

しかし、息子は数学の試験があります。過去問を見て、因数分解や根号など基本の計算問題はできたけど、2次関数と図形の融合問題、相似と円周角、立体図形の切断などの図形問題が一問も解けず、顔面蒼白。ガーン 

 

もちろん、私も全然わからない。滝汗

 

数学の大得意な夫なら大丈夫かな、と思いきや、微分積分なら得意だけど、IQテストのような日本の図形の問題などはやはり一種独特のようで、唸っていました。一応解けるものの、えらく時間がかかって、高校以降の数学の解法を使ったりするので、今いちプラクティカルじゃない。

 

前回書いたように、日系塾には英語の授業はほとんどないし、あっても週一回程度。最低週3回はやらないと身にならないし、バイリンガル家庭教師の先生を雇うにしても、バイリンガル先生は時給がめっちゃお高い。あせる そもそも、英語で日本式数学を説明した問題集もないので教材がない。

 

独学でやるとしたら、教科書に載っていない様な独特の解法とテクニックが必要で、こういうタイプの問題にはこの方法で対処、というのをまとめた受験数学・虎の巻のようなものはないだろうか、、、と必死で調べたところ、ありました。

 

塾技

 

Z会の講師の先生が、数学の「100の塾技」を惜しげなく披露している名著で、これ1冊あれば他の問題集もいらないし塾に通わなくても受験に挑める、と言っても過言ではないです。体系的・効率的に、塾のテクニックを簡潔に説明してあり、どんな難問もこの本を開けば解き方のヒントを見つけられます。

 

当然日本語版しかないので、英語版作るしかないでしょ!と思い立って、

 

熟技を1ページずつ写真に撮る

OCRスキャンで日本語テキストをおこす

Google翻訳で英語の下訳

校正の後、数学用語など専門用語も調べて本番をワードに書き起こす

グラフや図形などの図もカットペーストして挿入

 

という作業を経て、英語版・塾技を編集・作成。(どんだけヒマなんだ、私は 笑い泣き

 

出来上がりはこんな感じ↓

 

 

この夏休みは、塾技を毎日やって、問題が解きやすいように、卓上ホワイトボードも用意して、家庭内夏季講習を開講。w 私も一緒に難問解いたりしてるうちに数学力がついてきて、時々なんちゃって家庭教師やってます。笑い泣き

 

著者の森圭示先生のウェブサイト「 塾講師が公開!わかる中学数学」のウェブ会員にもなって、どうしてもわからないときには先生にメールで直接質問にも答えて頂きました。(勝手に英訳にしてすみません、と一筆も入れました。w)Z会のトップ講師のご指導まであるんだから、まさに鬼に金棒?アップ

 

帰国受験するなら、塾に通うのが基本でしょ!と笑われてしまうかもしれませんが、我が家の場合はなかなかそうも行かず、仕方なしにこんな苦行みたいな方法を取ったわけですが、もし塾や家庭教師をつけてたら、それだけで勉強した様な気になって満足してしまって、ここまで努力しなかったかもしれないな。

 

そんなわけで、塾技のおかげで、短期間で効率的に日本の高校受験数学を学ぶことができた息子。最初は解けなかった類の関数や図形の問題が、今では解けるようになりました。さすがに、東京学芸大付属、早稲田実業、開成、などの問題は、常軌を外した激ムズあせるなので、簡単には解けませんが、、、そんな難関校は受けないので、ヨシ。

 

目下、苦手分野の復習に入っていて、私は塾技が終わっても、相変わらず他の問題集や、Webで公開されている過去問などの英訳に日々明け暮れてます。

 

しかし、ここまで努力しても受かる保証はないのが受験。合格をいただけなかったら、親子共にかなり落ち込むでしょうが、合格することだけがゴールじゃない。目標に向かって努力する習慣と姿勢は人生の様々な場面で役に立つでしょうから、それで十分な財産!と考えるようにしています。

 

それに、これだけ教材があれば、娘が日本の中学に通ったら、数学は塾や家庭教師無しに、完璧に家庭で教えられるわ。しかも英語で。だから、決して無駄にはならない、と言い聞かせながらやっております。

 

しかしなぁ、まさかマレーシア生活のラストスパートで、夜なべをして塾技を作ることになるとは、母さん夢にも思わなかったよ、とほほ。笑い泣き