トランプがついに大統領に当選してしまった!!ガーンガーンガーン

 

ウソみたいなホントの話。

 

私は一応アメリカ市民なので、他人事ではない。

 

あんなのを大統領に選んでしまうなんて、アメリカ人はよっぽど追い詰められた、切羽詰まった、ストレスだらけの生活を強いられているんだろうな、、、というのが感想だ。

 

今回トランプが圧勝した中部の田舎の州などは、農業、製造業が主産業だから、その生活の逼迫ぶりは想像できる。

 

いつでも超大国で、豊かなアメリカ。でも、その栄光の影で、格差は広がりすぎて止まらないのだ。

 

ここ5年ぐらいで、アメリカではヘロイン中毒者が続出していて、オーバードースで命を落とす人が過去最大になっている。昔は、ヘロインといったら、ギャングかドラッグディーラーがやるもので、一般人はそう簡単に手を出すものではなかった。でも、最近手を出している中毒に陥っているのは、白人の下流から中流層で、小さい子供もいる両親であったりする。

 

赤ちゃんが後部座席に乗っているのに、両親揃ってODして運転席で気絶したり、小さな子を連れた母親がショッピングセンターで白昼堂々ぶっ倒れたりしている新聞記事を見るたびに、なんとも絶望的な救われない気持ちになった。

 

ヘロイン中毒者が多いのは、オハイオや、ニューハンプシャー、ケンタッキー、オクラホマなど、沿岸部ではなく、まさにトランプ支持者の多い中部の田舎が圧倒的だ。そして、そういう地域のリハビリセンターはどこも超満員で、希望しても入れる見通しがない。そんな現状だ。

 

つい先日も、知り合いのアメリカ人の女性がfacebookに悲しいニュースを投稿した。21歳の息子さんが、ヘロイン中毒死したというのだ。9ヶ月、リハビリを続けて順調に立ち直っていたのに、たった一つの致命的なミスで命を落としてしまいました、と。

 

21歳なんて、若くて希望でいっぱいの年齢なのに、あまりにも悲しすぎる。そしてそんな若者が選ぶ薬がヘロインだなんて、私がアメリカで学生だった時代では考えられなかった。

 

インターネットの台頭で、今はドラッグが簡単に手に入るようになったというのも一因だろうけど、いずれにしても、溺れる人々の生活は相当すさんでいるのだろうと想像できる。

 

 

製造業の生産拠点は皆賃金の安い中国などに流れ、グーグル、アップルなどの企業も外国に本社登録をして税金を逃れている。

 

教育費は年々上がり、大学の学費はもう一般人には到底払えない額になり、学校を卒業して仕事を始めた途端、学生ローンの返済に明け暮れる生活。

 

鳴り物入りで始まったオバマケアは蓋を開けてみれば全く機能せず、医療費は相変わらず高いまま。

 

あちこちで銃乱射の無差別殺人が起き、ISISによってテロの危機に常にさらされている。

 

富裕層以外は、必死に働いても、ちっとも豊かにならないし、未来の希望もあんまりない。

 

そしてヘロインに溺れる。

 

 

国がこんな状況に陥っていたら、国民はまともな神経で生活を送れるはずがない。

 

アメリカは、どうしてしまったのか。オバマは8年間、いったい自分たちに何をしてくれたっていうのだろう。生活は、8年前よりずっとひどいじゃないか。

 

トランプを支持する層は、そうに思っているに違いない。

 

「偉大なるアメリカをもう一度!Make America Great Again!」

 

トランプのメッセージは、そういう人々の心に強く響いたのだろう。

 

共和党は常々税金を低くするポリシーで、トランプももちろん、全ての層の所得税をカットすることを表明しているけど、こんなに生活が逼迫している人たちにとって、それはすごく有難いことだろう。

 

で、そのカットした税金を埋める収入はどこから得るかというと、当然、外国からだろう。

 

中国には45%の関税をかけるって言ってるし、日本や韓国にも、このまま基地を置いて守ってほしければ、金を払え、じゃなきゃ自分で核防衛しろ、と脅してくるだろう。

 

アメリカが寛容だからって、それを利用してヌクヌクしているお前らから、金を取り返してやる!

 

もう建前ばかり言ってられないぞ!

 

そういうことだろう。

 

かなり滅茶苦茶な危険な考え方だと思うけれど、それが今のアメリカの現状なんだろう。

 

これもアメリカのデモクラシー、ダイバーシティーなのだ。

 

 

受け入れて、トランプの健闘を期待するしかない。