息子がブリティッシュ・スクールに行くことになって、今さらながら、イギリスの教育制度について知らなかったことに気づき、慌ててリサーチしてみました。
アメリカと日本の教育制度しか知らないもので、シンガポールに来てからよく耳にするようになった”Oレベル”とか”‘Aレベル”とかシックスフォームって何なのだろう?ついでに言ってしまうと、IBのことも今ひとつわかっていなかったのですが、ようやくわかりました。
子供の学校のことなんだから、最初からそれぐらい調べておけよ!と自分に突っ込み入れてみる。(笑)
結論から言うと、イギリスの教育制度ってわりと若いうちに進路が決まってしまってシビア、という印象です。選抜試験が多くて、その試験できちんと良い点を取っておかないと、あとあとの大学選択や、就職にひびきます。
まず、イギリスの義務教育はアメリカや日本より1年早いスタートで、5歳、日本でいう年中さん、アメリカだとキンダーが小学校1年のYear 1に相当します。プライマリースクールとセカンダリースクールまでで、16歳で義務教育は終わり。セカンダリースクールを修了するとき、GCSE(General Certificate of Secondary Education)という修了試験を受けます。これが”Oレベル”というんですね。ここで、8~12科目ぐらいを選んで受験。A~Gまでのグレードが付けられ、この試験をパスして、義務教育修了の証を頂く、というものです。ここでの成績は後になってもずっと残るので、C以上の成績は取っておきたいところです。将来トップレベルの大学に行きたい場合や、医学部、建築学部などに進みたい場合、ここでAか最高得点のA+を取っておく必要があるようです。厳しいですね!
この後大学に進学しない子は、職業訓練校で専門教育、大学に行く子は、シックス・フォーム(Sixth Form College)なる大学準備校に2年ほど入り、今度は卒業時にGCE Advanced Level、いわゆるAレベルという大学入学試験を受けます。3科目~4科目を選んで集中的に勉強です。ここでトップクラスの成績を出して、医学部やオックスブリッジ、LSE、みたいなトップスクールに入学できるのですね。このシックス・フォームって、シンガポールでいうジュニア・カレッジなんでしょうね。
なので、お医者さんになりたい、と思うなら、若いときからその準備をして、好成績をおさめないとダメということです。大学も、学部は入るときに決めなくてはいけないので、途中から変えるということもできません。けっこう、試験、試験で、厳しいんですねー!一度落ちこぼれてしまうと敗者復活が難しい制度ですね。
シンガポールの学校が、たとえば小学校の卒業試験でその後の進路が決まってしまったりする厳しい競争であるのも、イギリスの教育制度の影響なんだろうな~、って今さら気づいたりして!
対してアメリカは、イギリスに比べると全然自由で、そんなに若いうちから選抜というものないですね。もちろん、優秀な子はギフテッドコースに入ったり、高校ののうちに大学の単位を取れたり、飛び級したりもできますが、高校でも、幅広くいろいろ勉強するという感じで、イギリスのように科目を選択して集中的に勉強というのとは違います。まあ、やっぱり医学部を目指すなら高校のうちから生物とか化学でAP(大学の単位)は取っておきたいところですが、必ずしも、というわけでもないです。
大きく違うのは、イギリスでは大学は3年制で、入ったらすぐに専攻の勉強が始まりますが、アメリカの大学は4年制で、専攻以外にも教養としての必須科目がいろいろあります。だから、1年目ぐらいは教養の必須科目を取って学部を決めなくてもいいし、途中で専攻を変えることも可能です。
大学受験も、基本的にアメリカは試験ってSATの英語と数学だけです。高校での成績が良くないとトップスクールに入れないのは同じですが、高校時代の課外活動やリーダーシップなども見られますね。IBに関しては、アメリカではあまり重要視されていなくて、まあIBの試験の成績が良かったらそれはもちろん評価されるけど、IB受けてなくても高校卒業資格とSATの結果があればオッケーという感じですよね。私自身、シンガポールに来てから始めてIBって耳にしたぐらいですし、、、。
同僚の子が、ブリティッシュ・スクールを出てアメリカの大学に行ったそうですが、イギリス式なら大学はイギリスにもアメリカにも行けるけど、その逆はけっこう難しい、と言っていたのですが、確かに、Aレベルの試験を受けなければならないことなど考えても、そうかもしれないですね。アメリカの大学はだいぶオープンで、皆に開かれているので留学先としても一番人気なのでしょう。ちなみに、Aレベルを取っていない外国人がイギリスの大学に留学したい場合は、とりあえずファウンデーションコースという準備過程に1年間入ってから、大学に入るという形になるようです。
こうして見てみると、イギリスの教育はやはりよりアカデミックで専門的。若いうちから自分が将来何をやりたいか考え、それに向かって勉強できる。カリキュラムもしっかりしていて、試験に向けて猛勉強する習慣は付きそう。でも成績が思わしくなかったら、敗者復活がない分、けっこう大変です。
そんな感じでしょうか?自分で拙いリサーチした結果なので、もし詳しい方が読んで、「それは違う」というパートがあれば教えてください!
まあ、最終的にはやっぱり大学はアメリカだろうと思うんですが、ブリティッシュスクールに行っていれば、もしイギリスの大学に行きたいと思った場合でもすんなり入れる、という意味で選択肢は増えそうですね。
"How Britain's Top Schools are Creating Micro Housing Markets"と題したFinancial Timesの記事によると、最近の教育の”グローバルゴールデンスタンダード”とは、小中高校まではイギリスの私立校、大学はアメリカのアイビーリーグ、というのが新しい潮流で、そのため世界からイギリスの名門校に子供を通わせるため家族が各地に引っ越してきて、周辺の地価が高騰しているようです。
まあ、これはマルボロカレッジがヌサジャヤにオープンしたことで、エクスパットなどがわーっと集まり、地価が上がったことと同じことなんでしょうね。良い学校の周辺は地価が上がるという現象は世界共通なんですね。
まさに、教育のために、世界を股にかけ、東奔西走する時代になったんですね~、、、。
アメリカと日本の教育制度しか知らないもので、シンガポールに来てからよく耳にするようになった”Oレベル”とか”‘Aレベル”とかシックスフォームって何なのだろう?ついでに言ってしまうと、IBのことも今ひとつわかっていなかったのですが、ようやくわかりました。

子供の学校のことなんだから、最初からそれぐらい調べておけよ!と自分に突っ込み入れてみる。(笑)

結論から言うと、イギリスの教育制度ってわりと若いうちに進路が決まってしまってシビア、という印象です。選抜試験が多くて、その試験できちんと良い点を取っておかないと、あとあとの大学選択や、就職にひびきます。
まず、イギリスの義務教育はアメリカや日本より1年早いスタートで、5歳、日本でいう年中さん、アメリカだとキンダーが小学校1年のYear 1に相当します。プライマリースクールとセカンダリースクールまでで、16歳で義務教育は終わり。セカンダリースクールを修了するとき、GCSE(General Certificate of Secondary Education)という修了試験を受けます。これが”Oレベル”というんですね。ここで、8~12科目ぐらいを選んで受験。A~Gまでのグレードが付けられ、この試験をパスして、義務教育修了の証を頂く、というものです。ここでの成績は後になってもずっと残るので、C以上の成績は取っておきたいところです。将来トップレベルの大学に行きたい場合や、医学部、建築学部などに進みたい場合、ここでAか最高得点のA+を取っておく必要があるようです。厳しいですね!
この後大学に進学しない子は、職業訓練校で専門教育、大学に行く子は、シックス・フォーム(Sixth Form College)なる大学準備校に2年ほど入り、今度は卒業時にGCE Advanced Level、いわゆるAレベルという大学入学試験を受けます。3科目~4科目を選んで集中的に勉強です。ここでトップクラスの成績を出して、医学部やオックスブリッジ、LSE、みたいなトップスクールに入学できるのですね。このシックス・フォームって、シンガポールでいうジュニア・カレッジなんでしょうね。
なので、お医者さんになりたい、と思うなら、若いときからその準備をして、好成績をおさめないとダメということです。大学も、学部は入るときに決めなくてはいけないので、途中から変えるということもできません。けっこう、試験、試験で、厳しいんですねー!一度落ちこぼれてしまうと敗者復活が難しい制度ですね。
シンガポールの学校が、たとえば小学校の卒業試験でその後の進路が決まってしまったりする厳しい競争であるのも、イギリスの教育制度の影響なんだろうな~、って今さら気づいたりして!
対してアメリカは、イギリスに比べると全然自由で、そんなに若いうちから選抜というものないですね。もちろん、優秀な子はギフテッドコースに入ったり、高校ののうちに大学の単位を取れたり、飛び級したりもできますが、高校でも、幅広くいろいろ勉強するという感じで、イギリスのように科目を選択して集中的に勉強というのとは違います。まあ、やっぱり医学部を目指すなら高校のうちから生物とか化学でAP(大学の単位)は取っておきたいところですが、必ずしも、というわけでもないです。
大きく違うのは、イギリスでは大学は3年制で、入ったらすぐに専攻の勉強が始まりますが、アメリカの大学は4年制で、専攻以外にも教養としての必須科目がいろいろあります。だから、1年目ぐらいは教養の必須科目を取って学部を決めなくてもいいし、途中で専攻を変えることも可能です。
大学受験も、基本的にアメリカは試験ってSATの英語と数学だけです。高校での成績が良くないとトップスクールに入れないのは同じですが、高校時代の課外活動やリーダーシップなども見られますね。IBに関しては、アメリカではあまり重要視されていなくて、まあIBの試験の成績が良かったらそれはもちろん評価されるけど、IB受けてなくても高校卒業資格とSATの結果があればオッケーという感じですよね。私自身、シンガポールに来てから始めてIBって耳にしたぐらいですし、、、。
同僚の子が、ブリティッシュ・スクールを出てアメリカの大学に行ったそうですが、イギリス式なら大学はイギリスにもアメリカにも行けるけど、その逆はけっこう難しい、と言っていたのですが、確かに、Aレベルの試験を受けなければならないことなど考えても、そうかもしれないですね。アメリカの大学はだいぶオープンで、皆に開かれているので留学先としても一番人気なのでしょう。ちなみに、Aレベルを取っていない外国人がイギリスの大学に留学したい場合は、とりあえずファウンデーションコースという準備過程に1年間入ってから、大学に入るという形になるようです。
こうして見てみると、イギリスの教育はやはりよりアカデミックで専門的。若いうちから自分が将来何をやりたいか考え、それに向かって勉強できる。カリキュラムもしっかりしていて、試験に向けて猛勉強する習慣は付きそう。でも成績が思わしくなかったら、敗者復活がない分、けっこう大変です。
そんな感じでしょうか?自分で拙いリサーチした結果なので、もし詳しい方が読んで、「それは違う」というパートがあれば教えてください!
まあ、最終的にはやっぱり大学はアメリカだろうと思うんですが、ブリティッシュスクールに行っていれば、もしイギリスの大学に行きたいと思った場合でもすんなり入れる、という意味で選択肢は増えそうですね。
"How Britain's Top Schools are Creating Micro Housing Markets"と題したFinancial Timesの記事によると、最近の教育の”グローバルゴールデンスタンダード”とは、小中高校まではイギリスの私立校、大学はアメリカのアイビーリーグ、というのが新しい潮流で、そのため世界からイギリスの名門校に子供を通わせるため家族が各地に引っ越してきて、周辺の地価が高騰しているようです。
まあ、これはマルボロカレッジがヌサジャヤにオープンしたことで、エクスパットなどがわーっと集まり、地価が上がったことと同じことなんでしょうね。良い学校の周辺は地価が上がるという現象は世界共通なんですね。
まさに、教育のために、世界を股にかけ、東奔西走する時代になったんですね~、、、。
