不登校のお子さんと、その保護者のための居場所として、2019年より活動してまいりました。

その間、居場所としての会場を提供してくださった方々、スタッフや学習支援として、関わってくださった方々など、たくさんの人たちとの出会いがありました。


そして、何よりも、子どもたちの居場所「パラデロ」を利用してくださった親子の皆様との出会いがあり、今日まで継続してくることができました。


このパラデロから、学校に通い始めたお子さんがいたり、もっと活動日数のあるフリースクールへ通いだしたり、それぞれの子どもたちが、成長を見せてくれました。


必ずしも、どこかへ所属するということにはならなかったとしても、パラデロに来てくれていた間に、スタッフと様々な会話をしたり、遊んだりしながら、楽しい時間を共有することができたと信じています。


しかし、パラデロの地元、鴻巣市でも、不登校の児童生徒は増加しています。


行政も対策は講じていると思いますが、民間の力で、パラデロの活動が始まった5年前から比べたら、多くの居場所やフリースクールができました。


私の活動の目的は、地元の鴻巣市にフリースクールを創るということでしたので、パラデロがフリースクールには、なりませんでしたが、地元にフリースクールが出来たことで、達成したと思っています。


しかも、パラデロの場所から徒歩圏内に出来たことで、当初は、棲み分けを考えて、パラデロから、フリースクールへのステップアップとしての活動継続をスタッフとも確認し、今日まで、協働してきました。


皆さんの協力のお陰様で、地元の中学校からは、出席扱いしていただける居場所にもなりました。


私たちが願った通りに、フリースクールへ通い始めるお子さんが増えていきました。


しかしながら、この5年の間に、スタッフの個人的事情も変わり、活動継続できない方も増えていき、慢性的なスタッフ不足となり、最近では、お休みとなる日が増えてしまいました。


安定して開室できない状況を、無理に継続することは、難しいことであり、利用するお子さんが他のフリースクールを利用できるようになったこと、また、今の居場所をフリースクールの方たちも利用したいとのお気持ちがあるということも知り、この3月までで、「パラデロ」の活動は、一旦休止とさせていただきます。


最後となってしまったこの場所を提供してくださった石﨑先生には、学習支援という形で、パラデロのスタッフとしての協力まで申し出ていただき、本当に、感謝申し上げます。


子どもたちの居場所「パラデロ」の役目として、お子さんをお預かりすることは、一旦終了しますが、保護者の方や子どもたちからの相談については、窓口としての連絡先は残します。


まだまだ、家の外に出ることのできないお子さんも多く存在しています。
そんな親子と、オンラインで繋がることは可能です。


「パラデロ」は、形を変えますが、不安な日々を送っている方たちの相談先として、対応していきます。


パラデロの運営団体である、「NPO法人心の子育て支援ハッピーマザー」の、新たな目標として、障がいのある子もない子も、共に学べるインクルーシブ教育を実現する学校を創り、そこで再開することを描いています。


今まで、「パラデロ」に関わってくださった全ての方たちに、感謝します。


ありがとうございましたm(_ _)m

代表 友永幸子