←タイムラグが(笑)
この映画を観て1番思った事は
「美しさ」へのこだわりです★
田舎の風景はもちろんだけど「東京」という大都会が美しく描かれているなぁという事が私にとっては1番興味深い点でした。
新海誠監督がインタビューで
「日常のなんでもない物を美しく描きたい。とくに信号機や自動販売機なんかには力を入れました。」と言われていたので、特にその点注意して観てました。
だからなのか私にはこの映画の映像自体が薄いベールを何枚も重ねている様な「透明感」が印象的です★
立ち並ぶ高層ビルや、人混みさえ「美しく」感じさせられてしまうのはこの映画が初めてやったんやないかと思います。
田舎から出てき私にとって東京の空はあまりにも狭くて、空を見上げる事夕陽を眺める事すら悲しくなっていた時期がありますが
「建造物と自然のコントラストを楽しむ」っていう新しい観点をもらえたなぁと最近つくづく思います。
なんか少し私の視野が広がりました。
よく宮崎駿監督と新海誠監督が比較されてますが、私は似た面もあれば真逆の世界観感だなぁとこの映画を(他の作品も含め)観て思いました。
ジブリ作品って美しさもありつつ、どこか不気味さも兼ね備えてて人間の業も描かれてる。
新海監督の作品は美しさを徹底的に追求して、人間の優しさと切なさを洗練して描いてる。
と大きなくくりで私にはそんな風に思えています★
だから観る人の心が「浄化」や「癒し」に近いものを感じるんじゃないんだろうかと★
それがこの映画を世界的にヒットさせた1つの要素なのかななんて事を素人が思ってもみたりします。
映画を観終わってからも、こういう風に私の中に足跡を残してくれる映画は少ないから
やはりとても興味深い映画なんだと改めて思う今日この頃です★