「冒険の書~AI時代のアンラーニング」孫泰蔵 | よさこいの夏

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2023年12月からこちらへ引っ越しました。

本来は新しいことを知る「学び」とはワクワクして愉しいことのはずなのに、同じ歳の子どもが集められて、上からまるで訓練のように覚えなければいけないことを勝手に決められ教え込まれる。「学ぶこと」をそういう面白くないことにしてしまったシステムを作り上げたのは、どういう時代背景にあるものなのか?何がきっかけで「学校」という場所ができて、「学び」が面白くなくなったのか?

では、どうすればそれが面白くなるのだろう?

そんなことを解き明かしていく本です。

 

起業家の父に育てられた起業家の孫泰蔵さんが、歴史的な書物を書いた人物のいる世界に迷い込んで、その思想の意味を問い直すという形で書かれています。

歴史的な思想家の本の案内書のようにもなっています。

 

「アンラーニング」とは、自分が身につけてきた価値観や常識などをいったん捨て去り、あらためて根本から問い直し、そのうえで新たな学びにとりくみ、すべてを組み替えるという「学びほぐし」の態度をいいます。~本文より~

 

常に新しい仕事を考えだし起業する人の頭の中を覗き見れるような気がする一冊でした。

どんどん新しいことを学べる人、価値観の転換ができる人って、やっぱり賢いってことなんだなあと感じます。

 

不登校になる子どもがどんどん増えている今の時代。

一斉教育という学校のシステムは、今ぜひとも真剣に考え直してほしいところです。

トットちゃん(黒柳徹子さん)が行ってたトモエ学園きのくに子どもの村学園箕面こどもの森学園のような、子どもたちが自分の興味に従って主体的に学んでいけるような教育が、誰でも無償で受けられるように、国主導で市単位で作って行って欲しいものです。

今の学校システムに合わない子どもたちは、親がお金を出して、設備も整っていないようなフリースクールに行かせなければいけない。そこにさえいけない子どもは家で一人でいるしかない。

市の教育委員会に相談に行けば、元の学校に戻すことしか方策を与えられない。

本当に日本は何もかもが世界の国々からは遅れていて、いずれはもう世界には通用しないような力のない国になっていくのではないでしょうか?

国のトップにいる方々、もっともっと頭を柔軟にして、これからの日本を支えて行く子どもたちの育ち方を真剣に考えてくださいビックリマーク

こういう起業家の人こそが、新しい教育システムを提案し、日本を変えていって欲しいものですビックリマーク

 

それぞれの思想そのものはちょっと難しかったり、またたくさんあり過ぎて、読み進めていくうちに何が何だったか、それこそ私の頭では付いていけなくなったりもしましたが、孫さんの考えの進め方はとてもとても新鮮でした。

お勧めの本ですキラキラ