「花束みたいな恋をした」 | よさこいの夏

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2023年12月からこちらへ引っ越しました。

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有村架純ちゃんと菅田将暉くんが繰り広げる超リアルなラブストーリー。
レビューが高かったのでポイント鑑賞してきました。


二人の好きな作家や舞台や音楽や暮らし方や・・・設定にこだわりが感じられて、若者のリアルを感じました。
土井裕泰監督も脚本の坂本裕二さんも40代後半から50代前半。
若い感覚を持ち続けることって大切ですよね。

二人の21歳から25歳までの物語。
2015年~2019年、2020年が時代背景も含めてリアルに描かれていた。

坂本裕二さんと言えば、「東京ラブストーリー」から始まって、「猟奇的な彼女」や「Mother」や「最高の離婚」など、セリフが超面白い脚本家さんですよね。
今回も恋愛中の二人の心の声がセリフとして入っているのが面白かった。
趣味趣向がとてもよく似た二人だったのに、少しずつすれ違っていくにつれて、
同じ出来事にこんなにも違った感じ方をするようになってしまうんだ・・・


夢を追いかけて生きていきたい若さゆえの力。
でも、現実の厳しさが二人の暮らしに重くのしかかっていく。
ずっと二人で一緒に居続ける「現状維持」を心に誓い、夢をちょっと横に置いて、生活のために職に就く。
現実を突き付けてくるのは、それぞれの両親であったりもする。
襲い掛かるモンスターのように何度も何度も自分を全否定され続けながら就職活動をする二人。
自分が好きかどうかもわからない仕事を得るために・・・。
こんな今の社会っておかしい!と思わずにはいられない。

そして、生活していくために就いた仕事の、その忙しさが二人の距離を隔てていく。
こんな風に離れていってほしくないな~。
別れ話のその時に絹(菅田将暉)が、いっぱいいっぱい並べたセリフは・・・。
いや~、絹の言う通り!
そうしようよ!と言いたかった。
そうならなかったことに、恋が結婚に繋がっていくことの難しさを思わずにはいられなかった。
4年という年月は長過ぎるっていうことなのかもしれないな~。


いろいろと我が子たちの恋愛事情みたいなものも重ね合わせて、
心配したり考えたり切なくなってしまった母としての私でした。ハハ


「はじまりは、終わりのはじまりだ」
最初のセリフが終わりまでずっと心の中で回り続けた作品でした。

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