日本・欧州を除くアコード(日本ではインスパイア。日本・欧州アコードもオセアニアではアコード・ユーロ、北米ではアキュラTSXとして販売)に肩を並ばれたレジェンド(北米・中国ではアキュラRL)ですが、4年目で大幅なマイナーチェンジが施されました。あっさりとして貫禄がなかった前期モデルよりもだいぶ押し出しが強くなっています。

エンジンも排気量を増やしてアコードと差別化しています。トランスミッションも6速ATにして欲しかったと思います。日本ではホンダの高級車がなかなか認知されないこともあって販売はどん底ですが、世界的に見ても不調のようです。やっぱり、S2000のシャシーやノウハウをベースにFR、V8エンジン、V6クリーンディーゼル設定が望まれます。再来年の日本でのアキュラブランド展開時に巻き返しを期待したいです。


アキュラRL

アキュラRLのリア

アキュラRLの室内

アキュラRLのエンジン


【シカゴ08】アキュラRLが大変身&新開発3.7V6搭載(ホビダス・オート)

アメリカンホンダ・モーターは、2月6日に開幕したシカゴ・オートショーで、マイナーチェンジが実施された新型アキュラRL(日本名:ホンダ・レジェンド)を発表。2008年春に2009年モデルとして北米で発売する。
新型アキュラRLは、外観デザインの大幅変更やインテリアの質感向上、先進技術の採用に加え、シャシー性能向上とパワートレイン改良が施された。
エクステリアはフロントマスク、リアビューともデザインを大胆に変更。新型MDXやRDXに通じる最新のアキュラ・デザインを用いたアグレッシブなスタイリングとなるとともに空力性能も向上。高速域におけるリアリフト低減を実現している。
インテリアは、本木目ウッドパネルやウッド/レザーステアリング、よりソフトなアームレストの採用などにより上質感をアップ。また、フロントシートベルトやドアポケットの使い勝手を向上させた。さらにフロントシートに6段階のヒーター/ベンチレーターを装備。後席空間も拡大させた。防音ガラスや新採用のASC(アクティブ・サウンド・コントロール)により静粛性も向上。快適性を大幅に向上させている。
パワーユニットは従来の3.5リッターV6から最高出力300hp、最大トルク37.4kg-mの新開発3.7リッターV6に変更。このエンジンは、マグネシウム製のデュアルステージ・インテーク・マニホールドを採用したほか、SOHCでありながら吸気側と排気側のバルブタイミングを制御するVTECを搭載。CARB(米国カリフォルニア大気資源局)のULEV-2排出ガス規制をクリアする環境性能と優れた燃費性能を両立している。
トランスミッションは従来どおりシーケンシャル・スポーツシフト5A/Tを組み合わせる。ただし、新型では新デザインのスマートなF1スタイルのパドルシフトを採用したほか、シフトゲートがストレートタイプに変更された。
シャシーは、コイルスプリングのレートアップやショックアブソーバーの改良、リアスタビライザー大径化、強化サブフレーム・ブッシュの採用、ステアリング・ラックの形状改良のほか、先進の電子制御4WDシステムであるSH-AWDのレスポンスを向上。卓越したパフォーマンスにさらに磨きがかけられた。アルミホイールのサイズも従来の1インチアップとなる18インチとなっている。
このほか装備面では、リアルタイムで気象情報を表示するアキュラリンク・ウェザーやリアルタイム交通情報を基に最適なルート案内を行うアキュラリンク・トラフィック・リルーティング、Bluetoothオーディオ接続機能、助手席10ウェイ・パワーシート、新開発前席アクティブ・ヘッドレスト、タイヤ空気圧モニターなどが採用された。