パリの花屋さんで、パリに行ったら是非行きたくて」、再会したかったパリの”ヴェルチュム”のクラリスさんおねがい

 

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4年半前、フリーランスとして自分の仕事とは別に、まだ色々な花屋でイベント装花の仕事をしていた頃、カンヌ隣町にある海沿いに立つシャトーであるウエディング装花に参加することがありました。

 

それがなんと、あの有名バンドU2のメンバー、アダムの結婚式だったのです爆  笑

その装花をヴェルチュムのクラリスが担当されたのですが、光栄にもチームに入れることに。

南仏から3人ほど参加したのですが、マルセイユから来たフローリスト2人と私。

 

実はその時はヴェルチュムのことも知らず、有名人のお花を頼まれる方だし、わざわざパリから来られるくらいだからすごい有名フローリストなんだろうなぁなんて思っていました。だから緊張したのも覚えています。

3日間の装花仕事でしたが、いやはや彼女のオーラはすごかったです。(当時のアレンジもいつかブログに載せた気が。。。)

 

次々作られていく大きなアレンジは、南仏のフローリストとは全然スタイルが違って当初の私は衝撃を受けました。

ずっとモダンなアレンジが流行っていたカンヌ、南仏。

エアリー感いっぱいでシャンペットルかつエレガントなアレンジを目にして、私も仕事なのに同時に学ばさせてもらいました。

ちょうどその頃から南仏もナチュラルなアレンジが流行りだしていたので、本当にいい機会だったと思います。

 

最初、「あなたの作品とこの見本全然違うじゃない、この雰囲気が出てない、もっとスペース感をうまくとって」と注意され、ドキドキしたのも覚えていますが、まあ幸いなことに飲み込みのいい日本人(私!?笑)言われたことを吸収して、アレンジに活かせたので、後々はお褒めの言葉ももらえ、「ふー合格。。。(心の声)」ウインク

 

実際、紹介してくれたイベント会社や元同僚に悪いから良い仕事をしないとっていうプレッシャーも若干あったし、後からイベント会社からも「みんなよく頑張ってくれた」とクラリスが喜んでたよっていう言葉を聞いて、大安心したのも覚えています。

 

丁寧さ、かつトータル装花の美を追求されるプロのフローリストであるのと同時に、女性らしいすごい優しい方でもあって、毎日一緒に食べたランチなんかでは気さくに色々話してくれたり、実はこの仕事の3日前くらいに2ヶ月半の子犬をかったところだったのですが、「子犬をそんな長く放っておくのもかわいそうね」と残業組から外してくださったのも覚えています。マルセイユの2人は近くのホテル滞在で私だけが通勤だったということもあっただろうけど。でもでもそんな言葉をかけてくれるってあんまりないことだし、気遣いが優しい!

 

だから絶対またあってみたいと思って、今回訪れて来たのです。

覚えていらっしゃるかなぁと思いましたが、「南仏でイベント装花をしたのはそれほどないのでよく覚えているわ」とお店の奥から出て来てくださり、しばらくお話しすることができました。

 

「今のこの時代はすごいいろいろなものが開発されて、美も変わって来ている、次々新しいものが創り出されていて、それが認められる時代。素晴らしいスキルを持った人がたくさんいる。素晴らしい作品がたくさんある。それをたくさんみて、吸収するのが大切、とても良い時代にいるんだから」

と、残りのパリ滞在もいろいろ吸収するように言われたかのように思え、その言葉が響いて、実際色々みて刺激を受けた気がします。

 

こういう心に伝わる言葉が自然と出てくる人間にいつか自分はなれるのかなぁと思いますが、なりたいものです。

 

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