文章講座に持っていった宿題を添削して頂き、
さらに修正したコラム。
感想を頂けたら飛び上がるぐらい喜びます
では、どうぞ。
「人生はどれだけ 呼吸をし続けるかで
決まるのではない
どれだけ 心のふるえる瞬間があるかだ」
これは、アメリカの社会派コメディアン、ジョージ・カーリンの『この時代に生きる私たちの矛盾』の最後の一説だ。
私はこの文章に4年ほど前に出会った。
当時、会社で仕事が認められ出世街道まっしぐら、壁にぶつかりながらも一つ一つ乗り越えて、私って成長している、うんうん、と思っていた。
それに、好きなダンスや旅行も誰にも咎められることなくできるし、美味しいものも食べられる。そんなことをしてもちゃんと貯金ができるくらいのお給料ももらっていた。
ただ、いい歳をとうに過ぎてもパートナーはいないし、昔から興味のあった発展途上国の支援活動もまだ『夢』の状態だった。
このままなら80点の人生は生きられる。ただ、100点には絶対にならない。
子供の頃から受け続けてきた学力テストは、80点の先に100点がある。だが、人生は学力テストのように80点の先に必ずしも100点があるわけではないのだ。
私が100点を取るためには、80点を取った人生をバッサリ捨てて、新たに100点がとれるであろう人生に移行し、1点を取るところからやり直す必要がある、と考えた。
それはとても勇気のいる決断だった。
私は100点の人生を歩みたいと決めてそこに向かって努力した。
お金と時間をかけて自己投資をし、たくさんの人の手を借り、時に疑心暗鬼のトンネルにはまり込み、それでも信じ、100点の人生を生きたいと願った。
100点の人生とは、呼吸の回数ではない、心が感動でふるえる瞬間をたくさん作ること。
私にとってそれは、銀行員を辞めて、発展途上国の支援活動に一歩踏み出すこと。
そして今、私は1点を取りに行っている。
人生の基盤であった会社を退職し、ミャンマーに行くことはほぼ決まった。