呼吸は架け橋。

さて、何と何の架け橋か、というと、
呼吸は、心の肉体と架け橋だと、ヨーガでは言われています。

見えるカラダと見えない意識をつないでいるのが呼吸です。


心は、周りの環境にくっつきやすく流されやすい特性があります。
例えば、ケンカしているのを見ると、不安になったり、怖くなったり、
イライラ怒っている人が側にいると自分までなんだかイライラしてきたり。

または、子どもの満面の笑みを見るとあったかい気持ちになったり、
快晴の空を見て、気持ちが晴れたり、
自然の中で癒されたり。

心って、こんな風に周りにとても流されやすいんです。

不安になったり、イライラしているとき、心のスピードってどうですか?

たぶん、速くて浅い呼吸になってはないでしょうか。
反対に、穏やかな心のときは、ゆったり深い呼吸をしています。


では、イライラしたとき、快晴の空を見ればいいのか?
自然の中に行けばいいのか?

確かに、それもいい方法いいですが、
その日が雨なら?
自然の中に行く時間も手段もないなら?
どうするか?

そんなときに呼吸!なんです。

呼吸は、自律神経の働きによって、無意識にずっと行われています。
この自律神経は、交感神経と副交感神経の2つからなっていて、
緊張時や頑張るときは、交感神経優位に。
反対にリラックスしたときや休息時に副交感神経が優位に働くようになっています。
いつもは無意識の自動的な呼吸なのですが、手動に切り替えることによって、呼吸、そして呼吸を介して自律神経までコントロールすることができるんです。

これを知っていると、
不安になっているときやイライラしたときは、呼吸にちょっと注目してみて、
ゆっくり吐いたり吸ったりすることで、高ぶった自律神経を整えて、心も穏やかにすることができます。

このことを知っていれば、
晴れの日を待つこともしないでいいし、
わざわざ自然のある場所まで行かなくても、
いつでとどこでも心を整えることができます。

大切なプレゼンの前でだって、
満員電車の中でだって、
眠れない布団の中でだって、
目を閉じて、少しの間呼吸に集中して、
ゆっくり吐いたり吸ったり。

心のスピードがゆるやかになり、
落ち着きが取り戻せるはずです。



呼吸は、心のカラダの架け橋。
先人たちに智慧って、素晴らしい。