東京ステーションギャラリー「シャガール 三次元の世界」 | 黒田幸彦のブログ

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徒然なること

★★★★☆☆☆☆☆☆

表現媒体を変える芸術家の意図は様々だが、既に世界観が確立済みの60代で彫刻を始めたシャガールにとって、立体作品は絵画表現からの延長線上に留まった。とはいえ、相変わらず伸びやかで、アクロバティック。人間と動物の同居、愛の喜びとその浮遊感は石の重量に一部吸収され、翻って重みを増した。側面と背後の仕上げは弱い。