不倫が発覚してから2ヶ月が経ちました。

この2ヶ月間、
とても悲しくてたまりませんでした。
誰にも話せないのは苦しいので
心理カウンセラーの方を探して
数人の方に話を聞いて貰いました。

あとはネットで不倫の許し方等を
調べたり、同じ経験をされた方の
ブログや書き込みを見たりしていました。

私は子供の事を考える余裕もなく
毎日をこんな感じで過ごしていました。

ある日、いったい主人は何を考えて
毎日を過ごしているのだろう?
と思いました。

携帯電話はいつ見てもいい事になって
いましたので、たまにラインやメールの
やり取りを見ては不倫相手と連絡をとって
いないのを確認して安心していました。
(削除してたら分からないだけですが)

ふとスマホの検索履歴を見ようと思いました。
私のことを想い、
不倫された妻にしてあげられる事等を
検索したりしてくれているのかな。
とも思いましたし…

すると…
不倫がバレないアプリ
ラブホテル
あと
毎日のように公衆電話のある場所を
検索していたのです!

真っ黒黒の検索履歴。
もう心臓がバクバクしてきて
何とも言えない気持ちになりました。
もう本当に無理だと確信しました。

すぐに寝ている主人を起こしました。

「話があるからリビングに来て」

「もう離婚しよう」

主人
「…」

「スマホの検索履歴を見たよ。
公衆電話から不倫相手に電話してたのね。」

主人
「うん。
でも復縁をせまる電話じゃない。
今、職場で人間関係が上手くいっていなくて
一日誰とも喋る事がない。
(これは聞いていたので励ましていた)
家に帰って来てもなっちゃんに責められて
ばかりで、しんどかった。
自分の中でいっぱいいっぱいになってしまい、
精神的に追い詰められていた。
それで、ついつい話を聞いてもらいたいと
思い、掛けてしまっていた。
職場の愚痴も不倫の事も話せる唯一の
相手だった。本当にごめんなさい。」

「私がどんな思いでこの2ヶ月過ごしてきたと
思っているの?
会いたくもない人に会った
私の気持ち理解できる?
あんなに頑張って会ったのに
無駄だったじゃない!
もう信用できないから無理。
明日にでも不倫相手とその旦那さんとの
四人で会って話をしよう!
そんなにもあの人がいいのなら、
あの人と結婚すればいいわ!」

主人
「俺も向こうもそんな気はない。
電話してうちの家庭が今こんな状況で
めちゃくちゃになっている話を
聞いてもらっていた。
少しは吐き出したかった。
そしたら、向こうは
『それなら尚更こんな電話して来ない方が
いいんじゃない?』
といつも言っていたし。」

「もうマンション借りてこの家から
出ていって!一人で暮らして!」

主人
「俺が悪かった。
もう絶対に連絡なんてしない。
離婚なんて絶対に嫌だ。
本当にごめんなさい。」

普通なら、もう離婚だと思います。

でも今まで触れていなかったのですが、
主人は本当にとても良い夫であり、
良い父親だったのです。

私に対して嫌な事は一切言わないし
優しくて行動力があって、本当に
頼れる人でした。
私はいつも甘えて、家事でも何でも
してもらっていました。
大きな喧嘩も一度もした事が
ありませんでした。

子供にとっても優しくて時には厳しい
理想的な父親でした。
いつも子供の為を思って、休日は
色々な所に遊びに連れていってくれるし、
勉強も一緒になって見てくれていました。
子供たちもお父さんが大好きでした。
私も主人がお父さんで、子供たちの事を
羨ましく思っていました。

私は今までは幸せでした。

そんな主人が今まで見たことも無いような
顔になってしまっていたのです。
何とも言えない悲しい顔になり、一気に
歳をとってヤツレタように見えました。
人間こんなにも顔が変わるのかと思うほど
別人のような顔になっていました。

私はこの時初めて、主人は自分の不倫を
反省し、後悔していることを
感じとることができました。

主人
「俺は本当にもうくだらない事は一生
しません!
なっちゃんにとっていい夫、
子供たちにとっていい父親と
胸をはって言えるような人になります!」

目がとても真剣でした。
もう一度だけこの人を信じてみよう。
自分が選んだ結婚相手なのだから。
可愛い可愛い子供たちから
父親を奪うのはあまりにも可哀想!
(これ一番です。)

今までの事は辛いけれど、
私さえ我慢すればいいのだから。
子供の為なら我慢できる!

「では相手に今すぐ電話して、もう二度と
連絡しないように誓って。
公衆電話から掛かってきても
電話をとらないでと。」

主人
「分かりました」