こんにちは

童話、児童文学を紹介しているブログです。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

今回ご紹介するのは、

 

 

『じろはったん』森はな・作 

 

梶山俊夫さんの絵がたくさん入っていて、楽しいです。

 

 

 

 

 


やさしさに包まれたい
やさしい気持ちになりたい
ゆったりとした時間の中で過ごしたい

そんな時は、この作品はぴったりではないでしょうか。
 

 

『じろはったん』

私は小学2年生の時に、
学校の図書室で借りて読みました。

低学年から読めると思います。

 

内容はあまり覚えていなかったのですが、

人の優しさにあふれた暖かいオハナシ、という印象は強く残っていました。
心の片隅にずっとあった『じろはったん』。

先日、なぜかふと、また読みたいと思い立ち、
探すと、かなりのロングセラーとして販売されていました。
初版が1973年で、私が購入した2023年の版で29刷!
すごい。

 

たくさんの人に読まれている本のようなので、

何を今更、私が紹介なんて……という気もしますが、

紹介させてください。

 

 

じろはったん
…というのは、
次郎八という青年の呼び名です。
村中の人が、大人も子どもも、
彼のことを「じろはったん」と親しみを込めて呼びます。

オハナシは、
おばあさんが、孫と一緒にお寺の鐘つき堂の石段にすわって、
じろはったんのことを思い出すところから始まります。

孫が、じろはったんを思い出しながらこう言います。
「だれがきいても『3じ5555っぷんや』いいよった、おっちゃんでしょう。」

いい表現だなあと思いました。
これだけで、じろはったんってこんな人、というのがよく伝わります。

舞台は、戦中・戦後。
じろはったんと、
お母さんや、学校の先生、
寺の和尚さん、村の人々、
村の子どもたち、都会から疎開してきた子どもたち
との交流が、のんびりと描かれています。

のんびりした中にも、

戦争のあおりで、

人の心ががさつくことがありました。

 

だけど、

じろはったんは、

そんな時でも純粋な心をなくしません。

 

あんまり書くとネタバレしますね。

 

クライマックスは、

泣きまっせ。

 

どうぞご一読ください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

カイロスでは、人間関係のお悩みにカウンセリングを提供しています。