S様のご支援による小型井戸が完成しました。

カンボジアの建設会社 KHJ Constructionsから届いた写真と報告書の内容です。

 

カンボジア井戸支援報告書(コールタマイ村

コールタマイ村ロンルンさん宅の小型井戸が完成していました。
水量、水質ともに良好であり、村人とても喜んでいます。

 

 

ロンルンさん夫婦より

『井戸が出来て嬉しいです。とても満足しています。井戸の良い所はとても便利です。手掘りの井戸は少し危ないし水が少ないです。池の水は時間がかかるし汚いです。今はとても簡単に綺麗な水が使えます。今までは子供に水汲みなどをさせる事はできませんでしたが、水浴びも簡単にできるし目を話しても怖くありません。井戸をくださった方はとても徳の高い方だと思いますので尊敬します。


本当にありがとうございました。支援者の方のご長寿とご活躍とをお祈りいたします。』

 

 

井戸水の用途は飲料からトイレまで生活全般と、庭の野菜や果物に水をやったりもします。乾季になると約半年雨が降りませんのでとても効果的です。
水があれば常に暖かいので日本人の思うより草木の成長は早いです。

 

 

子供たちです。
井戸の感想を聞きましたが、まだ小さいですし恥ずかしさもありコメントは貰えませんでした。
若干孤立した2軒ですので知らない大人と喋る事も少ないかもしれません。

 

 

ちょっと井戸を試しに使って欲しいという事で、水浴びをしようとお願いしました。
とても行儀よく座っております。

日中は服ごと濡らした方が涼しいです。暑いのですぐに乾きます。

 

S様のお陰で現地の人々の衛生状態および生活水準が改善され、大変喜んでもらっております。

ご支援いただき誠にありがとうございました。

 

                                       KHJ Constructions Ltd


■井戸建設地の村の家族の紹介です。

(井戸建設前の様子です)

 

カンボジア王国シェムリアップ州ソニコム郡ポペール町コールタマイ村

https://www.google.com.kh/maps/@13.4647484,104.1462824,233m/data=!3m1!1e3?hl=ja

 

候補地はアンコールワット遺跡で有名なシェムリアップの街から車で約90分のコールタマイ村になります。北にはプノンクーレンという山、東にはベンメリア遺跡があります。

アスファルトの道路や電気がまだ通っておらず森の中の世界という感じの場所です。

村から若干離れたところで2世帯7人が住んでおります。

 

現在、手掘りの井戸を使用しています。

ここの男性2人で本当に手掘りをしたそうです。それまで使っていた池の水がとても汚いので嫌なので井戸を掘ったという事でした。現金がないので井戸業者は呼べないのですが、それを根性で克服したという感じです。

 

3メートルぐらいありますが深さが足らず、雨季には水がありますが乾季は干上がり使えないので池の水を汲んだり業者から水を買ったりしています。

 

寄贈する井戸は5メートルありますので、年中水が出る事と、衛生面、安全面共に、生活の向上に役立ちます。

 

2世帯の人々の集合写真です。

写真を日本に送るという事で1人の女性は大急ぎで綺麗な服に着替えて来ました。

もう一名も着替えようとしたところ時間がないので諦めて貰いましたので若干悲しい顔をしています。

 

 

 

●1世帯目 4人家族

ルンロン30歳 夫 日雇い農業

タック スレイアエム29歳 妻 日雇い農業

ロンワンディー8歳 長男 2年生

ロンラチャナー6歳 長女 1年生

 

日雇い農業は日給5ドルぐらいで、稲作、マンゴー、果物などの仕事をしています。

日雇いの仕事は毎日ある訳ではありませんので、収入は安定せず2人で50~200ドルぐらいです。基本は村の中で仕事をしますが、時々遠くの親戚を手伝いに行ったりする事もあります。仕事がない時は、森で食べ物を調達したり家事をしています。

 

 

 

 

●2世帯目 3人家族

ブントゥーン32歳 夫 日雇い農業

モ スレイマウ22歳 妻 日雇い農業

カニカー 4歳 長女

 

仕事については1世帯目と同じです。

 

ブントゥーンさんより

『とても井戸を寄贈して貰う事を熱望しています。水の事では困ることが多いです。お金がなくて自力で解決は難しいです。よろしくお願いします。』と言っておりました。

 

 

下はトイレの写真です。二つの家の境にあり共用で使っています。

カンボジアでもトイレ中に見られるのは非常に恥ずかしい事ですが、この近くには2世帯しか家がないですので、ひとまず壁がなくても問題ないという事です。

 

 

■手掘りの井戸の様子

木の棒にバケツを付けて水を汲みます。

昔からこのタイプの井戸を掘る事はあるのですが、落下事故がニュースになる事も多く、落ちた子供を助けるために何人も窒息で亡くなるという事もありました。

また、動物の落下もあり、とても衛生的とは言えません。

 

 

 

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以前は、手掘りの井戸と、池の水で生活用水を賄っていたということですが、井戸ができたことで、清潔な水を、安全にいつでも使用できるようになりました。

 

雨の降らない乾季になると、水の確保は難しくなり、農業からの収入も減ってしまいます。

 

貧しい村では、こちらの家族ように、孤立してしまい、仕事を探すこともままなりません。

病気になったとしても、助けを呼ぶこともできません。

 

今回、S様の支援により、井戸が建設され、子供達の未来を守り、希望をもたらすことができました。

 

首都プノンペンは、急速な経済成長を遂げているカンボジアですが、少し田舎に行くと、厳しい環境の中で、貧しい生活を強いられている人々が、今尚、たくさんいます。

 

カンボジアには、日本以外にも、海外のNGOから多くの支援や援助が入っていますが、田舎の本当に貧しい村には、なかなか支援が届かないのが実情だと聞いています。

 

S様、貴重なご支援を本当にありがとうございました。

 

 

バラコミでは、カンボジアの建設支援会社(KHJ Constructions)を通じて、貧しい村、小学校への井戸支援・小学校建設支援を行っています。

お預かりした寄付は100%現地に届け、一切の手数料、経費等も受け取っておりません。


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