Y様のご支援による小型井戸が完成しました。
カンボジアの建設会社 KHJ Constructionsから届いた写真と報告書の内容です。
住所 カンボジア王国シェムリアップ州ソニコム郡クナポー町ソムラオン村
https://www.google.com.kh/maps/@13.4243974,104.1070855,45m/data=!3m1!1e3?hl=ja
👆現地の様子を撮ったビデオのリンクになります。
ソムラオン村のハーンさん宅に井戸が完成しました。
水量水質とも異状なく、日々の生活で活躍しております。
使用の用途は、飲料から洗濯まで生活で使う水 全てという事です。
ハーンさんより
『井戸はとても良いです。とても便利だし、水はとても綺麗です。
全然知らない人から井戸を寄贈してくれたことに不思議に思います。
とても感謝しています。』との事でありました。
収穫したカシューナッツが庭で干されていました。
この後、業者に1.5ドル/㎏で売るそうです。
カシューナッツは刺し木で増える為、どこでもある作物です。
長男サモット君(18歳)です。
母と兄弟は魚を捕りに行ったと言っていました。
井戸はどうか?と聞くと
『すごく良い、家族みんながすごく喜んでいる』
と言っていました。
Y様のお陰で、水の使用状況は改善され非常に喜ばれております。
ご支援いただき、誠にありがとうございました。
KHJ Constructions Ltd
井戸の建設地ソムラオン村の様子です。(井戸建設前の様子です)
※カンボジアKHJより届きました候補地報告書の内容を記載しています。
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住所 カンボジア王国シェムリアップ州ソニコム郡クナポー町ソムラオン村
アンコールワットで有名なシェムリアップの街から40㎞、車で約1時間の場所になります。
井戸を寄贈頂ければ、ここの家族と隣の家族で使用させて頂きたいと考えております。
■家族構成
母 ハーン49歳 女
子 フーン27歳 女(お嫁にでている)
子 フーン25歳 女(お嫁にでている)
子 サモット18歳 中学1年生まで
子 サンダン16歳 中学1年生まで
子 ビチカー9歳 小学2年生
ハーンさんの夫は5年前に死去しており母子家庭です。
職業としては雇われ農家で現在カシューナッツの収穫の作業で、末っ子のビチカー以外は作業に出ています。
その他、アルバイトがあれば何でもやります。
収入は月100~20ドルぐらいです。子供が大きい分助かっているという感じです。
(下の写真)左から
ビチカー(9)
サンダン(16)
ハーン(49)
家は2つありますが、手前の家で寝て、奥の小さい家は台所みたいに使っています。
台所の家です。
土の壁の家は若干珍しいです。
現在の水の使用は手堀りの井戸を使っています。水面まで3mぐらいあるかと思われます。
水はありますが、土やゴミや動物が落ちやすいのであまり衛生的ではありません。
人が落ちたら命はないだろうと思われ覗くのが怖いです。
バケツとフックの付いた竹の棒で水を汲み取っています。
バケツは塗料の容器です。
飲料はこの浄水器を使って飲んでいます。
男の子3人とお母さん(白いシャツ)は隣の家の家族です。井戸が出来たらこの家族も一緒に井戸を使う予定でおります。
台所と炊事場です。
背の高い方の家の中の様子です。
物が非常に少ないです。
小さい子は蚊帳の中で寝て、大きい子は外のゴザの上で寝るものと思われます。
電気は小さなソーラーパネルと車両バッテリーを使っています。
携帯の充電と夜に電球を1つ灯すぐらいに使っています。
炊事場です。
トタンを風除けに使ったりしているようです。
食生活はほぼ自給自足でお金はほとんどかけていません。
毒蛇、カエルから野草まで何でも食べます。
正直、決して美味しい物ではありませんが、
食べ物に貴重な現金を使うという事はできないというところです。
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カンボジアの田舎では、多くの場合、自給自足の生活をしています。
井戸はもちろん、近隣に川もなく、飲み水はおろか、生活用水も十分に使えない場所で生活している貧しい村で生活している人々がたくさんいます。
水がなければ、農作物の栽培もできないため、生活は困窮してゆきます。
貧しい村の多くの若者達は、出稼ぎにゆきますが、なかなかそれでも貧しい生活からは抜け出すことができません。
井戸ができることで、村人達の生活環境が大きく改善されるだけでなく、貧しい環境の中で強く生きてゆくための大きな支えとなります。
Y様、貴重なご支援をありがとうございました。